ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ついに、来た?」「ルポ 老人地獄」

2017-10-02 20:52:44 | 

 

「ついに、来た?」   群ようこ   幻冬舎     2017.2.10

 

働いたり、結婚したり、出産したり、離婚したり……。

バタバタと歳を重ねているうちに、

気づいたら、

待ったナシの、

親たちの「老い」がやって来た!?


覚悟はしていた、つもりだけど。


シリアスなテーマを、ユーモアを交えて

明るく綴る、8編。


こんな風に思えるうちは、まだマシかとーー

つい、思ってしまう。


 

「ルポ 老人地獄」   朝日新聞経済部     文藝春秋    2015.12.20

 

基は2014年1月13日から15年3月30日までの

新聞掲載。

日本の社会保障などの仕組みは、消費税や公的保険の保険料値上げなどの負担増に見合うものなのか、現場からの報告をもとに検証。

高齢者介護の生々しい実態や、値上がりを続ける保険料負担の重さや年金減額に喘ぐ人々、不正に手を染めた社会福祉法人のからくりなどを克明に描き出す。

 

男女混合で雑魚寝、汚物の処理もせずノロウィルスも蔓延……。

「ひもつきケアマネ」に食い物にされ、都内から都外の施設に追いやられる。

夫婦で年金30万円でも、病気をしたらたちまち下層に転落。

貧困老人からも保険料を強制徴収する地方自治体

 

因みに国の基準では、特養は入居者3人に対して介護職員一人が必要。この基準を下回ると、介護保険から支払われる介護報酬が三割カット。

 

国民年金の滞納は加入者全体の約4割にのぼる。日々の家計に苦しむ人々にとっては、老後よりも、目の前の暮らしを維持するだけで精一杯。

 

貧困率は、子供から大人まで、国民一人ひとりを可処分所得の順番に並べた真ん中の人の所得の半分に満たない人の割合。

1985年に12.0%だった日本の貧困率は、

2012年に16.1%になった。

貧困が連鎖し、格差の固定化が進んでいく。

 

無料低額診療をはじめて知った。

病気になっても、自己負担分すら払えないために病院に行くことさえできない人の

自己負担分を医療機関が負担する、というもの。

 

軽減された税金を回すほか、住民からの出資金や寄付を募ってまかなう医療機関が多いと。

2012年度で558施設に増えたが、それでも

都道府県ごとで見ると平均で十施設余りしかない。

ということで、無料低額診療をおこなう

最新の情報を調べてみた。

 

残念ながら、この地域にはないらしい。

県内では辛うじて、隣の市に1ヶ所のみ。

認知度が低すぎる……。

 

ただ、無料低額診療は自己負担分・治療代の3割を助ける仕組みで、保険から出る7割分は出ない。

つまり、公的医療保険に入っていることが大前提。

また、医療機関だけに適用されるもので、処方箋をもらって病院外の薬局で受け取る薬の代金には適用されない。

高知市や青森市など、薬局の自己負担分を補助する取り組みが始まっている地域もある。

 

読んでいるだけで落ち込みそうな具体例が、

次から次と書かれていて、

明日は我が身かと見につまされる……。

 

 

 

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