ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「千両花嫁」「ええもんひとつ」「赤絵そうめん」

2015-08-16 21:38:00 | 
「千両花嫁」 山本兼一 文藝春秋 2008.5.30

とびきり屋見立て帖。

幕末の京で、道具屋を営む真之介とゆず。
ゆずは大店の娘、真之介は、ゆずの親に拾われた捨て子。
強引に所帯をもったものの、ゆずの両親は中々許してくれない。

二人の見立てと度胸で商売は繁盛。
新撰組の芹沢、近藤や坂本龍馬、勝海舟まで出入りして、
尊皇攘夷の荒事に巻き込まれたり。

けっこう楽しく読めた。


「ええもんひとつ」 山本兼一 文藝春秋 2010.6.25

とびきり屋見立て帖第二弾。

道具を買うときの極意は、
一番ええもんひとつだけ買うこと。

うん、なるほど。


「赤絵そうめん」 山本兼一 文藝春秋 2011.11.25

とびきり屋見立て帖、3。

幕末の京都の情勢が上手く織り込まれている。

道具屋が舞台なだけに、様々な道具が登場するわけで、
私にはチンプンカンプンでも、恐らく、いい加減なことは書かれてないだろう。
作者の知識にも脱帽だ。

坂本龍馬のセリフが良かった。

いくら天地がひっくり返っても、人の理はひとつ。
人間としての理を守って生きちょればえい。
人間なんぞというもんは、世界中どこへ行っても同じじゃきに、
理もひとつじゃ。
どこの国でも同じ人間の理はな……
人のためになることをすれば、みなが喜ぶということじゃ。


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