「店長がバカすぎて」 早見和真 角川春樹事務所 2019.7.18
早見さんの作品は初めて。
1977年生まれ。
「ひゃくはち」「ぼくたちの家族」が映画化された、とか。
薄給だし、店長はバカだし、いつだって辞めたいと思ってるけど……
本が好き、本の素晴らしさをみんなに伝えたい。
尊敬する先輩書店員、小柳さんは教えてくれた。
物語の持つ力の一つは「自分じゃない誰かの人生」を追体験できることだ。
他者を想像すること、自分以外の誰かの立場に立つこと。
「みんながみんな自分のことしか考えてない時代だもん。一瞬でも自分以外の人間を想像できるなら、それだけで物語は有効でしょう?」
書名もテンポもコミカルだけど、かなり真面目なお仕事小説。
主人公・谷原京子の父がいい。