どすこい山根康民日記

道路交通に関する事を中心に紹介しています。

高校生の二輪免許取得 について 紀伊民報 読者の欄に掲載されました

2022-04-22 21:33:47 | 日記



高校生の二輪免許取得

私は、原付きバイクで走ることを趣味としています。
今月、広島県と愛媛県を結ぶ「しまなみ海道」を初めて走りました。
白浜から走行距離約840㎞を
こんな小さな乗り物で走られることに大きな可能性を感じます。

私は以前から、高校生のバイクに関する
「免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」の
三ない運動に疑問を感じています。

4月から民法が改正され、成年年齢が18歳になりました。
高校生は在学中に大人になるという大きな変化です。
法務省サイトには「成年年齢を18歳に引き下げることは、
18歳、19歳の方の自己決定権を尊重するものであり、
その積極的な社会参加を促すことになると期待されます」とあります。
このような大きな社会変化に合わせて、
高校生に対する三ない運動を見直して、
二輪免許取得を通して交通安全教育を充実する方向へ変わるべきではと考えます。

私が見直しを考える最大の理由は、
高校3年間という時間を有効に使ってほしいという思いです。
例えば、クラブ活動をしたくても自宅が遠いため諦めた。
冬場、日没が早く自転車で夜道を1人で走るのは不安。
校区が広く友達の家に遊びに行けない。
図書館で勉強をしたい。
家計を助けたいのでアルバイトをしたい。
さまざまな個々の事情もありますが、
移動手段を自転車からバイクに変えるだけで、
高校生にとって大きな変化をもたらす可能性があります。

三ない運動については、
2014年群馬県、19年埼玉県で見直されました。
賛否両論があることは承知しておりますが、
和歌山県でも議論が深まることを期待したいのです。

最後に、私たちより2年早く大人になることになった今の高校生に対して、
少しでも可能性を伸ばせる環境を整備出来ればと思います。
二輪免許取得は、大人としての交通社会参加への一歩となります。

2022年(令和4年)4月23日付 紀伊民報
白浜町 山根康民(会社員・52歳)