食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

天の梯 みをつくし料理帖@高田郁

2015-01-28 16:59:17 | 本(た)
  天の梯 みをつくし料理帖@高田郁 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!?厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。




前作 美雪晴れ みをつくし料理帖の感想文はこちら

とうとう読み終わってしまいました。シリーズ第10弾。じわじわじわじわ、そうであろうと予測する結末に近づき、最後までドキドキさせられました。特に野江の身請け人が誰なのか、これは全然私には思いつきませんでした。(推理できないのはいつものことですが‥)読み終えて、私の心は、涙そしてほほえみが思わずじんわりと浮かぶような穏やかさ、このふたつであふれてます。澪が「食は、人の天なり」を全うする意志の強さ、料理への思いはすごいです。澪の料理を食べてもらう人への思い、ひいては周囲の人たちへの思い、すなわち愛がこの結末を導いたのだと思います。澪と澪を支えてきた人たちはお互いのことをよく考え、思いやり、それを実際に態度で示す、すてきな人ばかりです。種市、芳、りう、おりょう、ふきちゃんなどなどなどなど。そして澪と野江をつないできた又次さん。あっ絶対に忘れちゃいけない辛口で実は澪を導いてきた清右衛門先生!澪が将来出すであろうお店の名前まで付けちゃって。すてきな名前です
みんなみんな幸せになりますように。

1話ごとのちょこっと感想↓
結び草―屑尽くし  弁天様と呼ばれていた美桜が、小女と見間違うほどにやつれてしまって‥ がんばれ美桜! そして源斉先生の澪に対する思いについては、やっぱりねという感じ。
張出大関―親父泣かせ 安いお弁当をおいしく食べてもらうために工夫を凝らす澪、まさに澪らしいな。そして政吉の料理で料理番付の張出大関に! めでたいな!
明日香風―心許す 一柳の柳吾が!もう、ひどい!(←私、柳吾ファン♪) なになに今さら富三! しかも登龍楼! それにしても佐兵衛の件、解決してよかった。そして小松原様、すてき!(←私、小松原様ファン♪)
天の梯―恋し粟おこし 澪が考えて考えて野江を救い出す。その強い思いと実行力に感動。そこにからむ摂津屋、かっこよすぎ!(←一気に私、摂津屋ファン♪) でね、源斉先生、澪さんお幸せに。

本の最後に料理番付がついています。この大関、ほほぉとほくそえみました。天満一兆庵ははやりすぎかな。なんせ私、柳吾ファンだから。

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4 コメント

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こんばんは♪ (にゃんにゃん)
2015-01-28 18:34:50
「みをつくし料理帖」全10冊(だったですよね?)
私も読みました。
以来、高田郁さんにぞっこん惚れ込み、
著書をほとんど読み尽くしました。
どれも、優しい人ばかりの登場でほだされます。
あ、余計なことだけど…、
高田さん、どういうわけか現代物はイマイチ・イマニ・イマサン。
「みをつくし料理帖」、最初はどうなるのかが知りたくて早読みしてしまったから、
もう一度ゆっくり読んでみようと思っています。
あ、たしかに、この本を読んでると、
どりさんのように、あの人にもこの人にも惚れてしまいます♪
返信する
にゃんにゃんさん♪ (どり)
2015-01-29 08:19:19
おはようございます

そうそう、全10冊です。
私、時代物はあんまり読まないんですけど、みをつくし料理帖にははまりました。
高田郁さんの作品はこれしか読んだことがないんですけど、
登場する人物、すてきな人ばかりですよね~。特に男前な人多し!!!
時代背景もよく考察されているようだし、特にみをつくし料理帖の場合は、料理にそそられます。
といっても、にゃんにゃんさんのように実際に作ってみたりはしないんですけどね

もう一度読み直すと、より一層この本の魅力がわかるような気がします
特別付録に、いつかそれぞれの人のその後を1冊にまとめると書かれてありました。それも楽しみにしています♪
返信する
Unknown ()
2015-01-29 08:44:02
おはようございます
私もまた ゆったり読み返したいと思います
銀二貫もいいですよ
お勧めします
料理では 忍び瓜をきゅうりの安い時期に作ったら 大好評でした
返信する
桜さん♪ (どり)
2015-01-29 09:01:13
おはようございます

とうとう読んじゃいました、最終巻。
すてきな結末に喜び、もうこれで終わりということにさみしさを感じています。
「銀二貫」ドラマになったものですよね!?  今度読んでみます

桜さんもちゃんと澪のお料理、作るんですね。
私、おいしいだろうなと想像するの専門です
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