食・飲・読の日記

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サブマリン@伊坂幸太郎

2016-09-28 17:19:59 | 本(あ)
  サブマリン@伊坂幸太郎 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
『チルドレン』から、12年。家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。




前作「チルドレン」の読書感想文はこちら
前作と違い、時系列で話が進む長編となっています。陣内、永瀬、優子のメンバーに武藤がグイッと入っていきます。家裁調査官の陣内と武藤が担当する少年ふたり、元少年ひとりとの関わりが描かれています。ひとりの少年は脅迫文をネット上で脅迫文を送った人にのみ送りつけると言う事件を起こし、もうひとりの少年は無免許運転で交通事故をおこし、人をひとり死なせてしまいます。元少年もよそ見運転で人をひとり死なせています。なんだか現実にありそうな事件で、その事件の背景を知るとだれの側に立つかで善悪がちがい、簡単に善悪を決めることのできない人間の感情が少年たち、家裁調査官を通して伝わってきます。そして私自身、その善悪は決められない、完全に正解があるものだとは思えませんでした。この子は家庭環境が悪かったからとか、目には目をという考え方で事件を起こしてしまうとか、現実にも同じようなことが起こり、同じように善悪を決めるのは難しいのではないかと思いました。
そんな中、陣内は相変わらず言いたい放題、非常識満載なのに、なぜか少年たちの感情を柔らかく包み込みます。陣内、すごいよ。

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