goo blog サービス終了のお知らせ 

食・飲・読の日記

日々の食べたり読んだりを綴ります♪

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ@山本巧次

2020-01-31 16:42:47 | 本(や)
  大江戸科学捜査八丁堀のおゆう ドローン江戸を翔ぶ@山本巧次 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
連続する蔵破りに翻弄される南町奉行所の伝三郎らのため、江戸と現代で二重生活を送るおゆうこと関口優佳は、科学分析ラボの宇田川に協力を依頼。現代で証拠品の分析をしてもらうだけのつもりが、彼も江戸へとついて来て、ドローンなど最新技術の力で捜査を行うことに…。やがて事件の関係者として、将軍家斉の側近・林肥後守の存在が浮かび上がる。背景には、大奥最大のスキャンダルが!?




シリーズ4作目 大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ の読書感想文はこちら

タイトルに、ドローン江戸を翔ぶ! ありえなさ過ぎてちょっと引くタイトル‥ ではあるものの、ドローンを飛ばすのは宇田川。そう、私の好きな、頭脳明晰で分析にしか興味のない宇田川。ってことは宇田川が江戸へ来るーーー! 宇田川が勤務するラボで優佳が依頼する分析はできなくなったので、宇田川の家で優佳が依頼する分析をやることになって、優佳は宇田川の家を訪れます。あら、何か起こる? そして宇田川が江戸へ行って調べると言い出し、宇田川も優佳の家を訪れます。あらら、何か起こる? しかも宇田川、眼鏡を外して服装を整えたらなかなかの男前らしいよ。私、先見の明があるじゃん! 江戸での蔵破りはおゆうの推理、伝三郎の調べなどによって解決するんだけど、宇田川のデータ収集力とそれを分析する能力がすごすぎて、おゆうも伝三郎もちょっとかすんじゃった感があります。私が宇田川ファンだからかもしれないけれど。蔵破りの犯人は、この人かな、って割と早い段階で思った人で正解。現代での最後は優佳が宇田川の家でお料理を作るというシーン。あらららら、何か起こる? いや、何も起こらなかったんだけど、ちょっと宇田川の人間らしさが垣間見えたかな。江戸での最後はいつもの伝三郎の回想。宇田川というライバルらしき人物が登場して、伝三郎と優佳の関係が進みそう? いや、まだ進んでないけれど、伝三郎の心が動きそうな気配はあります。伝三郎とおゆう、江戸と現代、どうなるのかが気になるので、また続きを読もうと思います。今回はなんだか宇田川だらけの読書感想文になっちゃいました。

愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3@山口恵以子

2019-10-04 17:24:03 | 本(や)
  愛は味噌汁 食堂のおばちゃん3@山口恵以子 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
オムレツ、エビフライ、豚汁、ぶり大根、麻婆ナス、鯛茶漬け、ゴーヤチャンプルー…昼は定食屋で夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が仲良く営んでおり、そこにアルバイトの万里が加わってはや二年。美味しくて財布にも優しい佃の「はじめ食堂」は常連客の笑い声が絶えない。新しいお客さんがカラオケバトルで優勝したり、常連客の後藤に騒動が持ち上がったり、一子たちがはとバスの夜の観光ツアーに出かけたりー「はじめ食堂」は、賑やかで温かくお客さんたちを迎えてくれる。文庫オリジナル。




シリーズ1作目「食堂のおばちゃん」の読書感想文はこちら
シリーズ2作目、一子さんの若いころのお話「恋するハンバーグ 佃はじめ食堂」の読書感想文はこちら

1作目を読んでからちょっと間が空いてしまったので、どうだっけ?と思いながら読み進みました。相変わらず一子さんも二三さんもおばちゃんって感じがしない、そのお姿、立ち居振る舞いがすてきで心地よい。万里(ばんり・男子)はレストランで新メニューを開発したり、ずいぶんと頼りになる存在になっていて見違えました。はじめ食堂のランチは小鉢2品が付いて700円! やすっ! おいしそっ! そのランチが始まる前に3人で食べる炊き立てごはんで握ったおしのぎ(昼食までのつなぎとなるおにぎり)までおいしそっ! ランチのご常連さん、夜のご常連さん、それぞれ個性的で、みんな、はじめ食堂を愛してるのが伝わってきます。夜の居酒屋メニューもいいのよねぇ。近所にあればぜひともご常連さんに名を連ねたいところです。新しいお客さんだったり、ご常連さんだったり、お客さんの変化を見逃さない一子さんと二三さん、お客さんの問題やお悩みをお話しながら解決したり癒したりするのはお見事です。特に一子さん、やさしくて温かいだけじゃなく、冷静で的を射た発言がかっこいい! 巻末にはお料理のレシピが載っています。「砂肝のゴマ酢和え」ビールのお供にもってこいだそうで、作りたいじゃなくて、食べたい! はじめ食堂がないので自分で作るしかないところが残念‥

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ@山本巧次

2019-09-04 16:40:47 | 本(や)
  大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 北斎に聞いてみろ@山本巧次 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
新規オープンする美術館の目玉の一つ、葛飾北斎の肉筆画に贋作疑惑が浮上した。江戸と現代で二重生活を送る元OLの関口優佳=おゆうは、真贋をはっきりさせるため、江戸で直接北斎に尋ねてみることに。しかし、調査を始めた途端、絵の売買にかかわった仲買人が死体で発見された。同心の伝三郎たちから疑惑を持たれながらも、おゆうは現代科学と北斎の娘・阿栄の助けを借り、事件を追いかける。




シリーズ3作目 大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢の読書感想文はこちら

今回は現代からの依頼で江戸での捜査を始めるおゆう。新しいパターンだわ。それが伝三郎に伝えられないから、事件、それもただの事件じゃなくて殺人事件が起こったときの伝三郎のピリピリ感、おゆうの焦り、これがもうハラハラしちゃいました。北斎の絵が本物だ贋作だといろいろめぐりめぐってややこしいものの、私の頭が?になると、誰かの頭も?になり、何かと会話や心境で説明があったので、何とか読めたかなぁ。最後はうっすらそうかなという方向で解決。が、おゆうが最後の疑問を片付けるあたりはさすがです。現代でも依頼主に事件の背景を考えさせるところもさすがです。そしていつもの伝三郎の回想ね、これがやっぱり次が読みたくなる肝なんだなぁ。今回はおゆうにとっての現代、伝三郎から見ると未来からの依頼ってわかっちゃってて、おゆうのことをどう守ろうか考えてる、優しさと愛がいっぱいの回想でした。そして、私が好きな現代科学の分析担当の宇田川ね。やっぱ彼、いいわ。言葉や態度はぶっきらぼうだけど、おゆう、いや優佳のためを思ってるのがよくわかるもん。さてさて、次も楽しみだわ!

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢@山本巧次

2019-06-17 16:32:56 | 本(や)
  大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 千両富くじ根津の夢@山本巧次 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
史上最高額ー根津・明昌院の千両富くじに沸く江戸の町で、呉服商の大店に盗人が忍び込んだ。同心の伝三郎たちは、その鮮やかな手口から、七年前に八軒の蔵を破った神出鬼没の盗人“疾風の文蔵”の仕業に違いないと確信する。一方、江戸と現代で二重生活を送る元OLの関口優佳=おゆうは、長屋の奥さんから依頼された旦那探しと並行して、現代科学を駆使して伝三郎の捜査に協力するが…。




シリーズ2作目 大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤の読書感想文はこちら

おゆうは蔵破りと富くじの不正を見事結び付けたけど、そのネタでつながる??? というのが正直な印象。えぇえぇ、江戸の方たちと全く同じ印象。現代科学をもってしても難しいんじゃないかと思いました。が、まぁ伝三郎を説き伏せて、捜査を進めるおゆう。おゆうはますます活動的になってきています。ちと危なっかしい感じも。現代科学で見つけた証拠が江戸では通用しないもどかしさはいつもどおり。ちょっとマンネリ気味かなとも思ったけれど、最後におゆうが見つけ出した真実には引き込まれました。そして毎度のことながら最後の最後、伝三郎の回想を読むと続きが気になるのよねぇ。全然進展しない恋仲よりも、おゆうが未来から来ているという事実が表面に出てくるのか、それが出たときにはどうなるのかが。今回一番心に残ったのは現代科学の分析担当の宇田川が伝三郎に関して推測した言葉。確信をついていてびっくり! 鋭い! おゆうこと優佳はさらりと受け流しているけれど、もうちょっと考えてみなさいよと忠告したくなりました。宇田川の優佳に対する優しさもわかりにくいけど感じられて、仕事はできるし、ひょっとして私、宇田川のファンかも!?

大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤@山本巧次

2019-04-04 17:35:31 | 本(や)
  大江戸科学捜査八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤@山本巧次 

あらすじ(「BOOK」データベースより)
江戸と現代で二重生活を営む元OLの関口優佳=おゆうは、小間物問屋の主人から、息子が実の子かどうか調べてほしいと相談を受ける。出生に関して、産婆のおこうから強請りまがいの手紙が届いたのだという。一方、同心の伝三郎も、さる大名の御落胤について調べる中で、おこうの行方を追っていた。だが、やがておこうの死体が発見されー。ふたつの時代を行き来しながら御落胤騒動の真相に迫る!




シリーズ1作目 大江戸科学捜査八丁堀のおゆうの読書感想文はこちら

御奉行だの内与力だの町奉行だの与力・同心だの御老中だの御大名だの公方様だの寺社方だの町方だのなんだかややこしいわぁっていうのが最初のほうの感想。ま、私の知識不足なんだけど、ちょこちょことおゆうが現代になぞらえてくれる例えに助けられました。現代では当たり前の証拠が証拠にならない江戸での操作。今回はDNA鑑定。そこに触れずに江戸で事件解決を目指すことに充実感を感じるおゆうこと優佳、その頭の中がずーっとぐちゃぐちゃ、江戸の同心である伝三郎の頭脳もすっきりせず、もちろん私の頭の中が一番ぐちゃぐちゃだったけど、最後の最後、おゆうは冴えていました! 伝三郎との仲は進展していないけど、最後の最後、やっぱり伝三郎の回想を読むと、続きを読みたくなります。今回は分析担当の現代に住む宇田川がキリッと確信をついていて、優佳に対する優しさも見えて、すっかり私の中で宇田川の株が上がりました!