宝満山研究会(山岳宗教遺跡の保全と研究)

大宰府の北東に聳える宝満山の歴史的価値を掘り起こし、山の保全を考える会です。

味わう「宝満山」

2007-10-07 | Weblog
味わう「宝満山」


まったくの箸休めに・・・

「宝満山」の名を冠した菓子があります。
太宰府天満宮の参道中ほどにある「梅園」さん。

地元では他所へのお土産に
「うその餅」とともに買われる定番の銘菓です。
卵白で立てた肌理の細かな泡に
濃厚ですっきりとした卵黄をたっぷり
すこしざらざら感を残す砂糖とであわせてあります。
素材が単純なだけに技を感じさせる一品です。

泡雪にたとえられることがありますが
もうすこし食べ応えのある存在感のある食感で
似たものはないでしょう。

甘みと食感、味わいが
お茶事の菓子としては最高の加減で仕上げられています。
お薄茶との相性はこのうえなく・・・
お好きな方はこれに梅酒を少々ひたして
お食べになるそうで
お茶事時以外にも楽しまれているようです。

最近、この定番に変化が・・・

店頭になにやら褐色の粒のはいったサンプルが・・・
聞けば生地に「大徳寺納豆」が混ぜ込まれているとか!


もともとお寺での茶事で
ご要望があるときにだけお出しされていたそうで
最近ようやく店頭にも出されたそうです。
口に含めば大徳寺納豆の侘びた風味が
また、別の菓子の味わいへと変化させています。
宝満同様に一度訪れればさらにもう一度と
妙にひとをひきつける存在感のある和菓子です。