かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

渡辺松男の一首鑑賞  333

2021-10-17 16:54:28 | 短歌の鑑賞
 渡辺松男研究40(2016年7月)『寒気氾濫』(1997年)
    【明快なる樹々】P136~
     参加者:泉真帆、M・S、鈴木良明、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:泉 真帆    司会と記録:鹿取 未放


333 登るほど空青くなる八月の何かを決意したき山道

      (レポート)
 澄んだ空気と清々しい青空をみながら八月の山道を登っていると、自然と心に活力がわいてきて、何かを決意したくなるという心情はとても共感できる。大気の関係か、あるいは登るほどに作者の身体の血行がよくなり、精神もストレスから解放され、気が晴れやかになり、視界良好になるため「登るほど」に「空青くなる」のだろう。(真帆)


     (当日意見)
★真っ青な空を見ていると誰でも何かやってみたいと思いますね。(曽我)
★何もしないで青い空を見ていたら怖くなる時がありますね。でも、これは登るという行為をして
 いるので前向きになっていて怖くない。何かの行為をすることは大事だなあと思います。(慧子)

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