かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 420(ドイツ)

2019-10-19 18:47:42 | 短歌の鑑賞

 馬場あき子の外国詠58(2012年11月実施)
    【ラインのビール】『世紀』(2001年刊)213頁
     参加者:K・I、崎尾廣子、曽我亮子、藤本満須子(紙上参加)、T・H、渡部慧子、鹿取未放
    レポーター:渡部 慧子 司会とまとめ:鹿取 未放
     
  
420 ローレライの岩は絶壁でその上にバス止めて菩提樹の疎林に遊ぶ

(当日意見)
★「ローレライの岩は絶壁でその上にバス止めて」までの措辞はかなりの字余りである。なるほど
 古歌の通りローレライの伝説の岩は絶壁だった。その岩の上は平らで広場のようになっていた。
 そこにバスを止め、しかしライン川の絶景を眺めるのではなく、岩や川とは反対方向に広がる菩
 提樹の疎林を散策した。さまざまな文学作品を思わせて疎林も魅力的ではあるが、敢えて川の方
 向に背を向けたのはなぜなのか、どうもよく分からない。(鹿取)
 

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