Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年11月10日(木) [大阪の山レビュー]泉南・お菊山稜線を歩く

2016年11月11日 | 山登りの記録
■メイン写真
お菊山稜線の展望地から望む関西国際空港


■今回のコース
東小学校前バス停→蓮信寺→七面大明神→高倉林道出合→お菊松(お菊山)→於菊松三角点
→展望地→新滝ノ池分岐→殿尾山→新滝ノ池分岐→滝ノ池→新滝ノ池→意賀美神社→
長滝駅


低山を歩ける季節になった。紀泉の山々が恋しくなる頃。
ということで、烈女の哀史を秘めたお菊山に出かけた。

お菊山の由来だが、豊臣秀次(秀吉の甥)に、お菊という娘がいた。
お菊は、大坂夏の陣で討死した夫・山口兵内の仇を討つため、
徳川方の浅野軍を攻める作戦を知らせに男装して大坂城に入った。
その途中、この山で髪を切り、髪と鏡を松の木の根元に埋めたという。
残念ながらお菊は、大坂城から和歌山への帰路、捕えられて処刑された。

JR阪和線・和泉砂川駅からコミュニティバス「山方面行き」に乗り、東小学校前へ。
少し手前の橋を渡って、まず蓮信寺をめざす。



蓮信寺への石段が、本日最大の急登箇所といってもいいほどだ。
蓮信寺では、今回も大きな番犬にやたらに吠えられた。かわいいヤツなんだが。。。
三十番神の祠が並ぶ参道を登り、七面大明神の奥宮を経て山道に入る。



巨大なヤマモモの木がある。
やはり、奈良より若干、暖地性の植生なのだ。
このほか、シダやウバメガシなど、やはり暖地性の植生。



モチツツジが狂い咲きしていた。



茂るウラジロ(シダ)を分けるように、細い道が続いている。



コシダも多い。下草は、ほぼシダの楽園状態だ。
それにしてもイノシシが掘り返した痕が、まるで耕された畑のように
なっていて歩きにくい。



高倉林道に出合い、渡った東側に見える、いかにも和泉層群っぽい地層が
露出した岩を少し登ると、四等三角点「於菊松」(285.9m)がある。
四石山や、関空方面の眺めが良い。



登山道に沿って、ビニール紐が張られている。
このあたりはマツタケ山で、11月いっぱいは登山道以外、立入禁止だ。



順調なペースで、お菊山の山頂に到着。
もう何代目なのかわからないが、若いお菊松が1本、記念碑の横に立っている。
私が初めてここに来た時の松はすでに枯れ、その後、植えられたものだ。

山頂の周囲は広く切り開かれ、北側の眺めが良い。
淡路島、六甲山系も見えるが、今日はガスが出て、明石大橋を肉眼で見るのは厳しい。
広場には、ササユリの保護柵が設けられている。



ともちゃんが、落ちていたムベの実を発見。
このあたり、ムベが多いのだ。
アケビの近縁種だが、アケビのように熟して実が裂けるようなことはない。



お菊松の前で記念写真!!



先へ進む。頭上を見上げたら、ムベの実がたくさん実っていた。



三等三角点「於菊山」(354.3m)。尾根道から右に少し入ったところに
あるので、少し分かりにくいかも。
関電の鉄塔整備用の赤い矢印標識に手書きで「行ってみろ」と書いてあるのが
ユーモラス。



周囲は展望もなにもない場所だが、記念にパチリ。



元の尾根道に復帰してしばらく行ったところで、左の脇道にそれること5m、
こんな大展望が広がる。こういう場所にはすべて寄り道するのが主義。



切株に、コケとキノコが見事な装飾。これは、もはやアートだ。



新滝ノ池分岐の少し先まで足を延ばしてみた。
殿尾山のピークである。ここも狭いピークで、5人立てばスペースが埋まる。
三角点はなく、展望もない不遇のピークだ。



新滝ノ池分岐に戻り、北への尾根をひたすら下る。
マツが姿を消し、ウバメガシの純林になる。
細い尾根はザレており、滑らないように入念に足を運ぶ。
立入禁止のテープが張られたマツタケ山のエリアは過ぎたが、
途中の斜面に、マツタケとおぼしきキノコが生えていた。
しかし、採って軽率に食うほどの勇気はない。



新滝ノ池のほとりに出た。あとは長い、仕方ないが、舗装道歩きが待っている。



意賀美神社の前を通り、長滝駅へてくてく。
夜から雨になる予報だったので、ちょっと心配していたが、天気はなんとか
持ちこたえてくれた。

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