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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2012年8月11日~15日 北穂東稜敗退記(2)

2012年09月02日 | 山登りの記録
13日(3日目)
ずいぶん雲が厚いが、気象予報では、午前中はなんとか持ちそう。
Y井氏、Y沢氏とは、ここで別れる。彼らは奥穂、前穂、岳沢を
巡る計画なのだ。

我々6名も、10時までの勝負と見定め出発!
…したのはいいが、ものの5分の立たないうちに大雨が降り出した。
岩が濡れてしまっては、待ち望んだ東稜も危険地帯と化す。



ここは潔く引き返し、明日以降も天気は悪化の一途という見通しから、
パノラマコース経由で上高地に引き返すことにした。
パノラマコースであれば、多少の技術が必要な箇所もあり、
雨の中とはいえ、少しは楽しめるのではないか。



8月上旬まで雪で通行止だったらしいが、その名残があった。
雪が谷筋に残り、幸い、スコップで段々が切ってあったので、たやすく
渡れた。フィックスロープも妙に大仰に着けられており、
数日前までここが難所だったことを物語っていた。



何度か木の根、岩角をつかんでの上り下りがある当コースだ。



そんなコースに、途中で向こうから30名程度の中学生主体の大パーティが
きたのには驚いた。

雨の中、雨具をつけていない子もいたが、何より先頭を歩く大人が、
透明のビニール傘を差しているだけだった。
斜面ですれ違うとき「道をあけて~」との先導氏の声に、子ども達は
谷側に身をかがめたが、Mr.Dashから、「停まって待つときは
山側にね~」と逃げさせてからすれ違った。
一定レベル以上の山は、ちゃんとした経験者・指導者が同行すべきだ。

道中、5.6のコルをめざす気合いっぱいのパーティ2組とすれ違った。
明日からの天候、心配だろうな。

あともう10分で、新村橋への林道に出ようとしたとき、T橋クンらが
沢の向こう岸にクマを発見した。(トビラ写真)
一昨年、立山で超接近遭遇して以来のクマだ。その距離約30メートル。
しばらくクマはノソノソしていたが、やがて背後の藪に消えていった。

ほどなく自然パトロールの一団に会った。
クマのことを聞かれたので状況をレポート。
さらに中学生一団のことも、どのあたりですれ違った等、聞かれた。
なにやら無線で連絡していたので、涸沢からもパトロールが派遣
されるのかなと思った。

予定より早い下山。宿がない。
クルマを置いた平湯(アカンダナ)までは順調に戻れたが、
このあとの宿探しは大変だった。
本予定通り下山したら泊まる予定の、栃尾温泉「ジャンダルム」は
今日は満員だという。連泊作戦は砕けた。

イエティがスマホで検索していたら、同じ栃尾温泉「湯の華」がヒット。
夕食はできないが、今からでも泊めてくれるという。
ありがたい。

夕食は、同温泉集落内の「喜楽」さんで、飛騨牛定食を張り込んだ。
「喜楽」のおやじさんの、豪快な、あったかいキャラクターに
一同、ほっとした。

Y井氏、Y沢氏は、穂高岳山荘までは雨をおして登ったが、
稜線に吹き荒れる強風に恐れをなし、そのまま下山。
徳沢に引き返していた。


14日(4日目)
沈殿。本来なら北穂小屋から一目散で下山する日だ。
相変わらず、グズグズした天気。
こういう時でもないと行かない観光地を、しらみつぶしに回る。

福地温泉の昔ばなしの里。昭和レトロなたたずまいの朝市。



奥飛騨平湯温泉「すっぽんの里」(ナガセスッポン養殖場)。
巨大ゾウガメや、熱帯魚がいっぱい飼われていた。
入場無料なのでつまらなくてもいいやと思い入ったが、
かなり楽しめた。



銚子ノ滝まで行ってみた。
しぶきが激しく飛んできて、知らない間に身体がしっとり。



この日は、ようやく当初の予定通り、栃尾温泉 岳人の宿「ジャンダルム」に
チェック・イン。
穂高岳山荘系列の、新しい山宿である。
ゆっくりさせてもらったが、夕食にイワナの刺身が出てきたのには感動した。


15日(5日目)

本来の予備日。よってヒマ。
観光の落穂ひろいと言っても限界がある。

中尾の奥飛騨おもちゃ博物館で時間をつぶした。

午後、後半の計画に参加するIM川さんと中尾駐車場で再開。
我々は先に、中尾キャンプ場でテントサイトを立ち上げていた。
幕営マニアのIM川さんのために、当初より、今晩は幕営の
計画としていたが、相変わらず天気が悪い。

中尾の露天風呂(混浴)は、あけっぴろげなワイルド温泉。
女性専用温泉は奥にある。
湯の質は非常に良かった。野湯マニアのイエティは結構、喜んでいた模様。



夕食は近所の喫茶店で薬膳カレーとし、あとは大テントでの宴会となった。

さて、明日はいよいよ、待ちに待った後半の山行である。
いまだ天気が心配である。


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