
Mr.Dashは4月から沢に入っているが、一般には沢登りは
いよいよこれから。
初心者対象の沢登りを、ということで、大峰山系神童子川オソゴヤ谷に
出かけた。総勢11名。
沢登りはまったく初めてというメンバーが2人、
金剛山丸滝谷が唯一の経験という初心者1名、今年初めての沢登りと
いうのが4人だ。

入渓して最初の5m滝は水量が多く、左岸の岩に取り付いて左にトラバース
気味にへつり、流芯のすぐ右を上がると楽。最初なので、細心のビレイをする。
その後は小滝がポツポツ。前方が急に開けると、左岸の山肌がひどく崩れている。
このあたりで小休止。

そろそろ出発と、Mr.Dashが上流を見ようと2~3歩進んだそのとき、
なんてことない場所で信じられないスリップ。
右ひざをしこたま打ちつけた。しばらくは、ふくらはぎに電気が走ったみたいで
動けない。パーティ全体が凍りつく。CL(チーフリーダー)は決してケガを
してはいけないな。士気にかかわる。
右脚を冷たい流れに浸し、しばらくうずくまる。痛いのなんの。
しかし、骨には異状なさそうだし、捻挫もしていない。
遡行続行を決めるが、10mザイルはともちゃんに託し、しばらくパーティの
中盤あたりを歩くことにした。

出発。崩壊地帯は信じられないような巨岩が転がり落ちており、圧巻というか恐怖。

それでも小滝はいくつか健在で、思いのほか深い淵を泳ぎながら楽しむ。
爽快爽快。
今日、初参加のHaさんは、正真正銘の森林インストラクター。
ウチの山岳部にも、こんな人がいるのだ。
沢登りが初めてとは思えないほど、余裕しゃくしゃくで、
不意に流れを離れたかと思うと、なにやら樹木にカメラを向けている。

そのうち、沢に寝そべりかけたかと思うと、ヒキガエルをアップで撮影されている。ホンモノのナチュラリスト。
ワサビなどを見つけては嬉しそうなHaさんだった。
途中、Hiさん小転落してお尻をしこたま打ったり、Miたんが派手に
転倒したりと、ヒヤッとすることろもあったが、互いにサポートし合う
チームワークは、ウチの山岳部の一番の強みだ。
ダイエットに成功したI川さんは、元々、かなりの実力者であるが、
身軽になって本当に愉しそうに、わざと難しいめのところを選んでいる。
K本さんは、インドアクライミングはめちゃくちゃ上達しているが、
チムニーができずマトモに行こうとして往生したり、流れの中のホールド、
スタンスを探すのに苦労している。さらに一つ上の壁にあたっているようだ。
小滝は、さほど困難なものはなく、ほとんど直登できる。Mr.Dashも、
極力水に入り、脚を冷やしていたらしだいに動くようになってきた。
皆が巻いた、ややホールドが微妙な6m斜瀑のフリー登攀に成功。

ともちゃんから10m紐をもらって、N尾クン、Y井カメラマンをビレイ。
経験者の彼らはさすがに器用に斜瀑を上がってきた。

最後に、ちょっとした連瀑帯を軽々とこなすと、植林小屋が右岸に現れる。

ガイド本で2時間半ほどの行程に5時間かかった。
ここから獣道を拾い、尾根へ詰めるが、早々に踏み跡は消える。巨大な岩壁が
行く手を阻む。2.5万図では、そこまで大きな岩として描かれていないが、
ずいぶん巻かされた。そのうち枯れたササのブッシュがうっとうしいほどに。
懸命にササを分けて登る。6人ほどはついてくる。しかし、以降の後続は
すぐに遅れ、10分進んでは5分立ち止まるような調子が続いた。
ゆっくりとペースをあわせて登りいものの、こうブッシュが深いと、
むしろ一気にかき分けたほうがいいので、ついつい引き離してしまう。
懸命に尾根を目指し、とうとう1358mピークの少し下側に出る
ことができた。ここからは2.5万図とGPSをにらめっこ。
予定時間をはるかに過ぎているし、それでいてパーティのペースは上がらない。
小尾根が紛らわしい地形だ。慎重にルートを選ぶ。薄い踏み跡が、しだいに
濃くなっていく。安心感がでてくる。林道に出る最後の標高差90mは、
等高線がずいぶん詰まり、最悪は懸垂下降かと思ったが、幸い、ルートは
つづら折についており、16:30、林道に出た。8時間の苦闘であった。

着替えを済ますも、温泉への時間はとれそうになく、ここで解散。
初心者を連れた沢登りは、下山に一般登山道があるルートにすべきだと
Mr.Dashは反省している。
その夜、氷パックを巻いて寝たら、起きたら膝の腫れはだいぶマシになっていた。
いよいよこれから。
初心者対象の沢登りを、ということで、大峰山系神童子川オソゴヤ谷に
出かけた。総勢11名。
沢登りはまったく初めてというメンバーが2人、
金剛山丸滝谷が唯一の経験という初心者1名、今年初めての沢登りと
いうのが4人だ。

入渓して最初の5m滝は水量が多く、左岸の岩に取り付いて左にトラバース
気味にへつり、流芯のすぐ右を上がると楽。最初なので、細心のビレイをする。
その後は小滝がポツポツ。前方が急に開けると、左岸の山肌がひどく崩れている。
このあたりで小休止。

そろそろ出発と、Mr.Dashが上流を見ようと2~3歩進んだそのとき、
なんてことない場所で信じられないスリップ。
右ひざをしこたま打ちつけた。しばらくは、ふくらはぎに電気が走ったみたいで
動けない。パーティ全体が凍りつく。CL(チーフリーダー)は決してケガを
してはいけないな。士気にかかわる。
右脚を冷たい流れに浸し、しばらくうずくまる。痛いのなんの。
しかし、骨には異状なさそうだし、捻挫もしていない。
遡行続行を決めるが、10mザイルはともちゃんに託し、しばらくパーティの
中盤あたりを歩くことにした。

出発。崩壊地帯は信じられないような巨岩が転がり落ちており、圧巻というか恐怖。

それでも小滝はいくつか健在で、思いのほか深い淵を泳ぎながら楽しむ。
爽快爽快。
今日、初参加のHaさんは、正真正銘の森林インストラクター。
ウチの山岳部にも、こんな人がいるのだ。
沢登りが初めてとは思えないほど、余裕しゃくしゃくで、
不意に流れを離れたかと思うと、なにやら樹木にカメラを向けている。

そのうち、沢に寝そべりかけたかと思うと、ヒキガエルをアップで撮影されている。ホンモノのナチュラリスト。
ワサビなどを見つけては嬉しそうなHaさんだった。
途中、Hiさん小転落してお尻をしこたま打ったり、Miたんが派手に
転倒したりと、ヒヤッとすることろもあったが、互いにサポートし合う
チームワークは、ウチの山岳部の一番の強みだ。
ダイエットに成功したI川さんは、元々、かなりの実力者であるが、
身軽になって本当に愉しそうに、わざと難しいめのところを選んでいる。
K本さんは、インドアクライミングはめちゃくちゃ上達しているが、
チムニーができずマトモに行こうとして往生したり、流れの中のホールド、
スタンスを探すのに苦労している。さらに一つ上の壁にあたっているようだ。
小滝は、さほど困難なものはなく、ほとんど直登できる。Mr.Dashも、
極力水に入り、脚を冷やしていたらしだいに動くようになってきた。
皆が巻いた、ややホールドが微妙な6m斜瀑のフリー登攀に成功。

ともちゃんから10m紐をもらって、N尾クン、Y井カメラマンをビレイ。
経験者の彼らはさすがに器用に斜瀑を上がってきた。

最後に、ちょっとした連瀑帯を軽々とこなすと、植林小屋が右岸に現れる。

ガイド本で2時間半ほどの行程に5時間かかった。
ここから獣道を拾い、尾根へ詰めるが、早々に踏み跡は消える。巨大な岩壁が
行く手を阻む。2.5万図では、そこまで大きな岩として描かれていないが、
ずいぶん巻かされた。そのうち枯れたササのブッシュがうっとうしいほどに。
懸命にササを分けて登る。6人ほどはついてくる。しかし、以降の後続は
すぐに遅れ、10分進んでは5分立ち止まるような調子が続いた。
ゆっくりとペースをあわせて登りいものの、こうブッシュが深いと、
むしろ一気にかき分けたほうがいいので、ついつい引き離してしまう。
懸命に尾根を目指し、とうとう1358mピークの少し下側に出る
ことができた。ここからは2.5万図とGPSをにらめっこ。
予定時間をはるかに過ぎているし、それでいてパーティのペースは上がらない。
小尾根が紛らわしい地形だ。慎重にルートを選ぶ。薄い踏み跡が、しだいに
濃くなっていく。安心感がでてくる。林道に出る最後の標高差90mは、
等高線がずいぶん詰まり、最悪は懸垂下降かと思ったが、幸い、ルートは
つづら折についており、16:30、林道に出た。8時間の苦闘であった。

着替えを済ますも、温泉への時間はとれそうになく、ここで解散。
初心者を連れた沢登りは、下山に一般登山道があるルートにすべきだと
Mr.Dashは反省している。
その夜、氷パックを巻いて寝たら、起きたら膝の腫れはだいぶマシになっていた。