Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2021年12月26日(日) 真横に吹きつける雪の中、[紀南]嶽ノ森山を歩く!

2021年12月27日 | 山登りの記録
■メイン写真
雪はやんだが、まだ強風が吹きすさぶ嶽ノ森山の雌岳(バックは雄岳)


■今回のコース
道の駅一枚岩→登山口→変則十字路→嶽ノ森雄岳(上ノ峰)→コル→雌岳(下ノ峰)→
コル→相瀬登山口→道の駅一枚岩


関西百名山の中で最南端の嶽ノ森山。紀勢道路のおかげで、京阪神からも日帰りが
可能になった。
すさまじい寒波が近畿北中部を襲ったこの日は、和歌山県の一番南でも、時折強い北風に
乗って雪が真横に降ってくる寒い一日となった。
岩場の急坂が続くスリリングなルートと、山頂からの抜群の展望、そしてユニークな岩の形状で、
面白さは最高だった。



道の駅一枚岩に到着。美しい古座川の対岸には「一枚岩」がそびえる。
高さ約150m、幅約800mあり、国の天然記念物に指定されている。
流紋岩質凝灰岩でできた特異な形の岩峰は、熊野カルデラの「古座川弧状岩脈」の一部だ。



一枚岩トンネルの手前で右の道に入ると、すぐに登山口がある。



いきなり急登が現れ、ジグザグに高度を稼ぎ、鎖がついたトラバース箇所を抜ける。
左側は犬鳴谷へと切れ落ちている。



その犬鳴谷に、しだいに近づいていく。
丈の長い、棘が著しく強いキイチゴがある。温暖な地域に見られるホウロクイチゴという種類だ。
果実は夏場に熟すが、美味いというほどではないという。実はまだ食ったことがない。



とうとう水がほとんど枯れた犬鳴谷に着く。一面が美しいコケに覆われていた。



最初の奇景ポイント、ナメトコ岩にさしかかる。進行方向右側(左岸)は一枚岩になっている。



歩幅に合わせて岩がチッピングしてあるので歩きやすい。



ナメトコには、珍しいシダの一種、イワヒバがたくさん見られた。



ミズゴケの類もみられる。ウスベニミズゴケかなぁ?



しばらく単調な植林帯になるが、峯ノ山への分岐を過ごすと、再び強烈な急坂が始まる。
尾根に出ると、予想していた通り強烈に冷たい北風が吹きつけてきた。



固定ロープがかかった岩場をよじ登り、鎖が設置された崖をトラバースする。



嶽ノ森の雄岳に到着。



すぐ南にある三角形の雌岳を眺める。向こうに広大な太平洋が広がる。
絶景に見とれていたら、北から急に雪雲が襲ってきた。あっという間に周囲が白く霞み、
雪が真横に降ってきた。これはたまらんと、吹きっさらしの雄岳をあとにした。



ものすごい岩場を慎重に下り、キレットから雌岳へ登り返す。



雪雲が通り過ぎ、雌岳山頂直下で風が岩に遮られると、さすが南紀という暖かさを感じた。
山頂部の樹木は相変わらず烈風で揺れているが。



そして雌岳の山頂に到着。狭い岩場に恐る恐る登ってみる。



さっきまでいた雄岳。左側はほぼ垂直だ。



先ほどのキレットに戻り、南側に下る。ここもかなりの激下りだ。
岩場が終われば、雌岳直下の南側に回り込む。
雌岳の垂壁を見上げると首が痛くなるほどだ。



垂直にそそり立つ岩盤は、城の石垣のような節理がみられて面白い。



豆腐岩は四角い豆腐を積んだよう。

ウラジロやコシダが茂る植林帯。ウラジロを摘んで投げると、グライダーのように
風を受けてふわっと飛んでいった。

相瀬側の登山口に下山し、道の駅へ戻る。
道の駅はリニューアルされ、感じのいいお兄さんが出迎えてくれた。
店内もかなりオシャレになっていて、次に来るときは軽食もトライしてみたいなと思った。

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