
当初、台高の某沢に行く予定だったが、雨天のため、危険と判断。前夜遅くに、急に予定を変えた。
ここは逆に、増水しないと滝らしくならない沢しかない。そこで金剛山・石ブテ東谷に変更した。
石筆橋を渡り、林道終点の鉄製の橋のところから入渓する。途中まで、先日遡行した丸滝谷と同じルートを行く。案の定、水量が激増しており、同じ沢とは思えない。
小滝を2つほど登ってウォーミングアップを完了すると、最初の丸滝谷との二股に出る。左が石ブテ東谷。すぐ奥に8m程度の直瀑が見える。先日も登って遊んだが、今日は水がえらい多さだ。左岸にトラロープがあるが、ここは滝芯をシャワーで行く。全身ずぶ濡れの洗礼だ。皆んな、この滝に関しては登路を知っている。いちいちザイルで引き上げるのは面倒なので、今日は、後続にはプルージックで上がってもらった。
滝のすぐ上にも、斜瀑が2つ続く。これは気分が盛り上がるが、そこはいかんせん金剛山。すぐに平凡な流れになり、これがしばらく続く。やがて、再び小滝や斜瀑が続くようになり、面白くなったと思うと、今度は倒木が詰まってきて、しばらくつらい思いをする。これがなければなぁ。
ようやく倒木帯が終わり、二股を右にとる。ほどなく15m涸れ滝が現れる。さすがに今日はチョロチョロと、水が流れている。右岸にはトラロープがあるが、意地で直登。ホールドは豊富だが、下部の花崗岩は、ポロポロ落ちて怖い。時間もあり、いい機会なので、ゴールデンルーキーのノッポW邉氏に、ビレイ訓練をやってもらう。Mr.Dashは「転落者」の役。わざと落ちるのは、結構、怖い。ともちゃんに2重ビレイをしてもらう。
この滝の上部に、最後の涸れ滝がある。風化しつつある花崗岩の1枚岩だ。ここは角度はたいしたことないが、ホールドに乏しい。Mr.Dashの右足のホールドがボロボロと崩れ、なすすべなくズリズリと滑り落ちる。痛い痛い。これはひどい擦り傷をするなと覚悟するが止まらない。カメラマンY井氏が下で身を挺して支えてくれて、助かった。幸い、左肘を少し擦りむいただけ。ただ、左腕一本でホールドに引っかかった時に全体重がかかったのか、それとも強打したのか、左胸の鎖骨の下がひどく痛む。
いよいよ水が途切れ、詰めにさしかかる。ふくらはぎの悲鳴をなだめながら、泥の急斜面を滑りながら苦心して這い上がると、やっと植林のバンドに到達。右に取ると、すぐに見覚えのある丸滝谷の取り付き点に合流。「中尾の背」がいかに両側に切れ落ちた細い尾根かがわかる。
さらに尾根を5分登れば、六道の辻と、石ブテ尾根に分かれる分岐に出る。ブヨがまつわりついてくる。左の耳たぶがチクッとしたので、慌ててタオルで押しつぶす。タオルに血の跡がつく。ともちゃんに頼んで、できる限りの毒を爪先でしぼり出してもらう。これのおかげで、あまり腫れずに済んだ。滑落するわ、ブヨにやられるわ、今日は災難である。女子プロY口さんの虫除けスプレーが、パーティの救世主となった。
下山は、先日、六道の辻ルートを使ったら面白みに欠けたので、今回は少し急な下りになるが、右側に自然林の残る石ブテ尾根をとる。滑りやすく困ったが、根性でしのぐ。女子プロY口さんは、沢の最初につまづいてつま先を打ったようで、その後遺症?で下山中もコケまくったらしく、Mr.Dash同様、災難の1日だった。
とはいえ、これで1ヶ月あまりの間に、金剛山の高天谷、丸滝谷、石ブテ東谷を相次いで遡行し、北面3沢を制覇できたことはすばらしい。もう金剛山の一般ルートには行けないカラダになってしまった。
ここは逆に、増水しないと滝らしくならない沢しかない。そこで金剛山・石ブテ東谷に変更した。
石筆橋を渡り、林道終点の鉄製の橋のところから入渓する。途中まで、先日遡行した丸滝谷と同じルートを行く。案の定、水量が激増しており、同じ沢とは思えない。
小滝を2つほど登ってウォーミングアップを完了すると、最初の丸滝谷との二股に出る。左が石ブテ東谷。すぐ奥に8m程度の直瀑が見える。先日も登って遊んだが、今日は水がえらい多さだ。左岸にトラロープがあるが、ここは滝芯をシャワーで行く。全身ずぶ濡れの洗礼だ。皆んな、この滝に関しては登路を知っている。いちいちザイルで引き上げるのは面倒なので、今日は、後続にはプルージックで上がってもらった。
滝のすぐ上にも、斜瀑が2つ続く。これは気分が盛り上がるが、そこはいかんせん金剛山。すぐに平凡な流れになり、これがしばらく続く。やがて、再び小滝や斜瀑が続くようになり、面白くなったと思うと、今度は倒木が詰まってきて、しばらくつらい思いをする。これがなければなぁ。
ようやく倒木帯が終わり、二股を右にとる。ほどなく15m涸れ滝が現れる。さすがに今日はチョロチョロと、水が流れている。右岸にはトラロープがあるが、意地で直登。ホールドは豊富だが、下部の花崗岩は、ポロポロ落ちて怖い。時間もあり、いい機会なので、ゴールデンルーキーのノッポW邉氏に、ビレイ訓練をやってもらう。Mr.Dashは「転落者」の役。わざと落ちるのは、結構、怖い。ともちゃんに2重ビレイをしてもらう。
この滝の上部に、最後の涸れ滝がある。風化しつつある花崗岩の1枚岩だ。ここは角度はたいしたことないが、ホールドに乏しい。Mr.Dashの右足のホールドがボロボロと崩れ、なすすべなくズリズリと滑り落ちる。痛い痛い。これはひどい擦り傷をするなと覚悟するが止まらない。カメラマンY井氏が下で身を挺して支えてくれて、助かった。幸い、左肘を少し擦りむいただけ。ただ、左腕一本でホールドに引っかかった時に全体重がかかったのか、それとも強打したのか、左胸の鎖骨の下がひどく痛む。
いよいよ水が途切れ、詰めにさしかかる。ふくらはぎの悲鳴をなだめながら、泥の急斜面を滑りながら苦心して這い上がると、やっと植林のバンドに到達。右に取ると、すぐに見覚えのある丸滝谷の取り付き点に合流。「中尾の背」がいかに両側に切れ落ちた細い尾根かがわかる。
さらに尾根を5分登れば、六道の辻と、石ブテ尾根に分かれる分岐に出る。ブヨがまつわりついてくる。左の耳たぶがチクッとしたので、慌ててタオルで押しつぶす。タオルに血の跡がつく。ともちゃんに頼んで、できる限りの毒を爪先でしぼり出してもらう。これのおかげで、あまり腫れずに済んだ。滑落するわ、ブヨにやられるわ、今日は災難である。女子プロY口さんの虫除けスプレーが、パーティの救世主となった。
下山は、先日、六道の辻ルートを使ったら面白みに欠けたので、今回は少し急な下りになるが、右側に自然林の残る石ブテ尾根をとる。滑りやすく困ったが、根性でしのぐ。女子プロY口さんは、沢の最初につまづいてつま先を打ったようで、その後遺症?で下山中もコケまくったらしく、Mr.Dash同様、災難の1日だった。
とはいえ、これで1ヶ月あまりの間に、金剛山の高天谷、丸滝谷、石ブテ東谷を相次いで遡行し、北面3沢を制覇できたことはすばらしい。もう金剛山の一般ルートには行けないカラダになってしまった。