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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年11月1日(水) [滋賀・永源寺]笠松山、忘れられつつある遊歩道を行く

2017年11月02日 | 山登りの記録
■メイン写真
そろそろ紅葉が綺麗になってきた笠松山登山口(旧国民宿舎跡駐車場)付近


■今回のコース
永源寺→旧国民宿舎跡駐車場→永禅ノ滝→笠松山→笠松山最高点→永源寺ダム公園→
永源寺

滋賀県東近江市にある名刹・永源寺は、モミジの名所として有名なだけでなく、
今、NHK大河ドラマだ注目されている井伊氏の彦根藩主としての歴代墓所が
あることでも知られる。

永源寺の東奥には、手ごろなハイキングにちょうどよい低山・笠松山がそびえ、
麓には国民宿舎「もみじ荘」があったが、これが1993年に閉鎖され、2009年に
建物も取り壊されてからは、ハイキング道もろとも放置されて、忘れられつつある。

ハイキング道は、何度かの大嵐の爪痕で、一部が歩きにくくなってきており、
しかも夏季はヒルの巣窟と化してしまった。
このままだと、あと10年もしたら、ブッシュや倒木で歩けなくなるかもしれないので、
今のうちにと思い出かけた。



永源寺の境内に入り、羅漢坂を上る。(永源寺関係の写真は今年7月のもの)



山門は、カエデに囲まれた風情あるたたずまい。



本堂。堂々とした雰囲気がよい。

じつは7月、境内を抜け、登山口から松尾谷にかかる識呂ノ滝を見に行ったら、
滝で宗教団体が水垢離修行をしている最中で、とても割り込める様子ではなかったのと、
10分ほど山道を歩いただけでヤマビルにワッとたかられ、これはたまらんと退散した。

今回、秋になって、さすがにヒルの姿は全く見なかった。



旧国民宿舎跡駐車場のカエデは3割程度の紅葉率か。月末に向け、期待が持てる。

今回、識呂ノ滝は、先日の台風・豪雨のなごりで松尾谷の水かさが増えて渡渉できず、
見に行くことができなかった。ちゃんとした写真を撮りに行きたかったのに。



さらに上流にある、永禅ノ滝。二筋に落下する軌跡がすばらしい。
ちなみに松尾谷を無理やり詰めたら、鈴鹿山系の日本コバに達する。

笠松山への登りにとりかかる。
倒木が折り重なっているところで、本来の登山道が左に90度折れるため、
ルートの見極めが極めて難しくなっている。白状すると、ちょっと迷ってしまった。



本来のルートを確認し、先へ。
時折、遊歩道のなごりである石段跡や橋、朽ちかけたベンチなどがみられる。
距離まで書かれている標識も随所にあり、往年の遊歩道の充実ぶりが垣間見える。



展望休憩所の跡。木々が生長し、谷側の展望はあまり得られなくなっている。
山側は、かなり美しい雑木林が広がる。

以前は炭焼きも行われていたのだろう、時折、炭焼き窯の跡がみられる。



稜線に乗る。野生のカエデの紅葉はまだまだ先のようだ。
ホオノキの葉は早々と茶色くなっていたが、ダンコウバイのまだ緑のままだった。



送電線鉄塔のところが一番の絶景だ。近江平野方面が開けている。
湖南アルプス、三上山(近江富士)、彼方に比叡山が見えた。



笠松山の山頂は、山名も消えた無地のプレートが残るのみで、
薮が深くなっている。山頂直下には大きな倒木も。



遊歩道を少し外れて、487mの笠松山最高点にも立ち寄ったが、こちらも
展望はない。ただ、山頂部はやや開けている。



遊歩道に戻り、鉄塔脇から、北西の稜線を眺める。
上のほうは、いい具合に色づき始めている。



急坂を下る。いつしか植林の中を通り、永源寺ダムの北側につくられた
公園に出る。公園にはカエデがたくさん植えられているが、色づきはまだまだ。



公園からダムを見おろす。ダムに溜まった水はまだ濁っており、豪雨のすごさを
うかがわせる。

このコース、ちゃんと整備しなおせば、滝あり、美しい雑木林あり、展望ありで、
魅力度はグッと上がるはず。もう無理なのかな、やっぱり。

なお、永源寺の西側すぐのところに、立ち寄り温泉「八風の湯」があり、
ハイキングのフィナーレを豪華にきめることもできるのもいい。


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