Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年3月10日(日) [丹後]金剛童子山、ブランコの絶景展望地とフクジュソウ群落を訪ねる!

2024年03月11日 | 山登りの記録
■メイン写真
ブランコがある展望台からは、氷ノ山、扇ノ山、蘇武岳、網野の市街などが一望のもと!!

■今回のコース
登山者用駐車場→棚田跡→尾根分岐(丸太ベンチ)ミズバショウ群落→金剛童子山(行者堂)→
展望所→真言寺跡分岐標識→林道出合→離村の碑→女城跡(細川ガラシャ隠棲地)→
フクジュソウ自生地→登山者用駐車場⇒道の駅 海の京都 宮津


細川ガラシャの隠棲地として知られる丹後の味土野にそびえる修験の山、金剛童子山。
麓にはフクジュソウの群落があるので、花期を狙って歩いてきた。

細い細い府道を慎重にクルマを進め、味土野の集落の一番奥にある女城跡の駐車場を
目指した。しかし冬季だからなのか、駐車場の入り口には入れないよう丸太が置かれ、
公衆トイレもなくなっていた。



とりあえず細川ガラシャの隠棲地である女城跡を観に行く。
昨日の新雪が5cmほど積もり、足裏にサクサクといい感触が伝わった。

細川ガラシャは、明智光秀の娘(玉)で、細川忠興の妻。
本能寺の変のあと、忠興は秀吉に忠節を示すため、妻を所領のここ味土野に
幽閉した。のち復縁し、玉はキリシタンの洗礼を受けガラシャの名をもった。
関ヶ原の合戦前に、大坂城に人質として呼ばれたのを拒み自決した。



クルマを少し下へ戻し、橋のたもとにある登山者用駐車場(3台程度)に駐車。
案内板のところから山道に入る。



雪を踏みしめながら慎重に橋を渡る。ぬかるみがひどい。



棚田の手前で沢筋を外れ、高度を稼ぎはじめる。



まだ標高400mほどだが、ブナ林が美しい。



稜線に出てほどなく、右にミズバショウ自生地が現れる。
花期は4月上旬頃なので、まだまだ何もない状態だ。



キノコ発見。やや色が濃いが老菌のヒラタケ?



山頂へ標高差であと50mほどのところにある不動明王祠。



山頂の三角点の手前は、まるで風を避けるように石垣で囲まれた窪地になっており、
行者堂(避難小屋)がある。避難小屋とはいえ、大人2人ほどが横になれるほどのサイズ。



小屋の奥には役行者像が祀られていた。この山は役行者が「業場」を開いたという。
それで、地元では行者山とも呼ばれるらしい。



小屋の東の石垣に上ると、汐霧山などの右奥に遠く、双耳峰の青葉山(若狭富士)が
見える。



青葉山のアップ。特徴的な形だ。



小屋の向こうは三角点がある山頂広場だ。



北に日本海が広がる。

昼食をとったあと、南東へ支尾根を下る。
数分で、展望台に着く。樹木の枝を利用したブランコが2つ下がっていて、
乗ってみると、まるで天空に飛び出たような感覚になるが、そのうち回転し始めるのは
ご愛敬か。



展望台からは、山頂をしのぐ大パノラマが広がる。
ウッドデッキと山名同定できる説明板、無料で利用できる双眼鏡が設置してある。
西に遠く氷ノ山、扇ノ山、蘇武岳まで見えたのには嬉しくなった。



北を見渡してみると、あっああった、なじみの山、依遅ヶ尾山。
あっちの山頂にも役行者像がある。関西百名山で最北の山だ。
双眼鏡を覗くと、山頂部の立木の様子もハッキリ見えた。



下山は作業道線ルートをとる。道標が適切に立てられているので助かる。



途中2度ほど、話をしながら歩く我々の音に驚いたヤマドリがバタバタと茂みから
飛び立っていくシーンがあった。林道には真新しい足跡が、まるで矢印のよう。



しばらくジグザクに下っていくと、山腹を巻く林道に出る。
七堂あつたという真言寺院の遺跡を示す看板がある。



T字路を左折すると、やがて林道は舗装道に変わる。
路傍に目をやると、雪の中からフクジュソウが咲いているのが見えた。
花はもちろん可憐で美しいのだが、このあたりのは「群生」というほどではなく、
「散在」といった感じ。



離村の碑。昭和38年の豪雪で、離村が相次いだため廃村になった。



女城に戻ってきてから、かねて調査済のフクジュソウ群落に足を延ばした。
そのあたりは、一見、群落などなさそうに見えるのだが、ちょっと探せば
それは見つかった。個々の群落の株はいずれも小さなものが多かった。



他にも、雪が消えた某所の急斜面で、より大きな株のフクジュソウ群落も
みられた。近寄れないので、望遠レンズで撮影に成功。

帰りには、道の駅 海の京都 宮津に寄り道して休憩、小腹を満たし、お土産タイム。
これだけ楽しんで、解散場所のJR山崎駅に着いたのはまだ明るいうちだった。
丹後も近くなった。京都縦貫自動車道サマサマである。
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