Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2010年5月30日(日)今シーズン初の沢登りは、大峰・川迫川・白子谷!

2010年06月02日 | 沢登りの記録
今年はいつまでも涼しいが、暑くなるのを待っていたらきりがない。
で、いよいよ沢登りに繰り出す。

今回の企画は、いつも笑顔のK阪さんが、初めてダンナさんを連れてくる。
ダンナさんはお医者さん。心強いゾ!

K阪さん夫妻は、日曜の朝にやってくるが、Mr.Dashをはじめ、
山岳部プロパーメンバーは、土曜日から大川口に泊り込む。
まずは遭難碑に手を合わ、先輩の冥福と、明日の安全を祈る。

日曜日の別働隊として、鉄山から弥山を目指すG嬢と、ベテランのM田さんも
加わって、焚き火を囲んで賑やかな宴会だ。


Mr.Dashも久しぶりにギターを持ってきたので、懐メロを連発。
M田さんやF山さんは懐かしかったかな。
28歳の新入部員、N岡クンは知ってる歌が少なかったはず。

酒が回ってくる。酔ったともちゃんが梅酒を入れ、N原さんの「ウーロン茶」と
書かれた瓶を手に取って薄める。ぐっと一口。
「?」の表情のあと、コップに残った液体を焚き火に投げる。
勢いよく炎が上がる。そう。割ったのはなんと灯油!
灯油を「ウーロン茶」の瓶に入れてそこに置いておくのもナニだが、
他人の瓶に断りもなく手を伸ばした挙句、ニオイに気づかず飲んでしまう
ともちゃんの豪傑ぶりは、あっぱれとしか言いようがない。

「梅酒のせいでニオイも分からなかった、そんなトコロに瓶を置くから」と
逆ギレのともちゃんは、翌日の遡行中も、灯油味のゲップに悩まされた。
いやー、久々の「新伝説誕生」である。

ところで、逆ギレされたN原さんは、自分でご飯を炊いていたのだが、
どう間違えたか2合も炊いてしまい絶句していた。しかし、それを瞬く間に
平らげたので、見ているこっちが絶句した。

日付変更線の前になんとか就寝。
G嬢によれば、夜間、N岡クンの大声の寝言がすごかったそうだが、
その隣で熟睡したMr.Dashも、豪傑なのか無神経なのか。

Mr.Dashとともちゃんの酔いはかなり激しく、
(結局、全部出てきたが)それぞれヘッ電をなくす、デジカメをなくすと
いった具合で迷惑三昧なのであった。

まったく山岳部は変なヤツの巣窟である。

朝。K阪さん夫妻が到着。また、G嬢パーティに加わるCHべえ氏も到着。
久々に会うCHべえ氏は、若くしての昇進と引き換えに、疲れが垣間見える。
がんばるのはいいが、死ぬなよ、CHべえ。

G嬢パーティを見送り、我々は沢の身支度。
8時、川迫川を渡渉し、白子谷に入渓。水量は、やや多目か。水が冷たい。

沢靴のフェルトが水になじんでいない。
無用のスリップを避けるため、最初の連瀑帯は、巻き気味に過ごす。

新緑が美しい中、今日が初めて沢登りを経験するN原さんとN岡クン、
そして、沢靴を新調して気合いっぱいで臨んだK阪さん夫妻も
慎重に歩みを進めている。



やはり水量が多いようで、途中、水が途切れず、トポに載っている
ような伏流にならない。前に遡行したときは、確かに涸れていたのに。



皆で集合写真!



こんな花も可憐に咲いている。



美しい100mのナメ帯のフィナーレは、2条6m滝。
今日は2条がつながっている。N原さんが滝に打たれて即身成仏に化ける。

間もなく水勢は衰え、ガレの二股となる。岩が全部浮いている。
左の尾根に逃げるが、足場が脆すぎる。落石のリスク、大である。
慣れていないメンバーが多いだけに、慎重を期す場面だ。
Mr.Dashが先行し、キックステップで足場を作りながら、
30mザイルをフィックスする。
F山さん、ともちゃんにサポートを指示し、初心者メンバーを通過させる。
二人の確実な動作のおかげで、なかなかスムーズな移動ができた。

急な尾根を詰め上がる。やがてカエデの純林になると、尾根の左側を
トラバース気味にたどれば、鉄山のひとつ奥のピークを過ぎた鞍部に
上手く出ることができた。前回、たどり着いた場所と同じだ。
鞍部で、遅い昼食をとる。熱いラーメンが美味すぎる。



主稜線上は、シャクナゲが花をいくつもつけていた。
例年より、やはり花期が遅れている。

急斜面を、木の根、木の枝を頼りに攀じ登り、ピークを一つ越える。
微妙なヤセ尾根を凌ぐと、再び、急斜面を登る。
両側に咲くシャクナゲは見事なものだが、花に見とれているような
場所ではない。

ようやく鉄山のピークに着いたが、さすがに皆、疲れた様子。
まだ、これから地獄の下り坂があるのだよ。むふふ。

クサリ場を用心深く通過。フィックスされたトラロープは、
肝心の支点となっている木が枯れていたりして信用できない。



ブナ林を過ぎ、シロヤシオが咲いているのを発見。
ムシカリ、さらに下りるとヤマツツジも咲いていて感激。

露岩から植林帯を抜ければ、大川口に戻る。
若いN原クンは、まだまだ元気いっぱい。今後が期待される。
ほぼ同じタイミングで、G嬢のパーティも着いたばかりで、
笑顔の再会となった。

帰りは下市温泉に寄り、一部メンバーで夕食も。
G嬢が、ノンアルコールの「FREE」を分けてくれた。
これが美味かったこと! ありがとうございました。


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