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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年12月27日(土) [大阪の山レビュー] 泉南・四石山は自然に還ろうとしている

2014年12月27日 | 山登りの記録
■メイン写真
稜線から見た四ノ谷山、雲山峰方面の眺め


■今回のコース
和泉砂川駅⇒(泉南市さわやかバス)⇒金熊寺→梅林→別所池→(マキ谷)→鉄塔50→
採石所上部→四石山→わんぱく王国→山中渓駅


大阪府南部の低山は、よく晴れた冬の日に歩くのがよい。
梅林で知られる金熊寺から、"通好み"の山・四石山に登ってきた。

短い行程ながら、ルートファインディングが難しいうえ、シダの藪漕ぎと、
急なアップダウンや微妙なトラバースの繰り返しで、登山の技術力が試されるコースだ。



阪和線・和泉砂川駅の駅舎はメルヘンチックで可愛らしい。



南海垂井駅が始発の、泉南市のコミュニティバス「さわやかバス」がやってきた。
1日6本。午前中はたった2本。どこまで乗っても100円なのが嬉しい。



10分ほどで金熊寺バス停に到着。寺は以前と変わりない。



これは右隣にある信達神社。
神社本殿の前方東側に立っているナギ(凪の木)は、幹周り2.5m、根周り2.9m、
樹高19m。府下最大のナギとのことで、大阪府指定天然記念物に指定されている。
こんな情報は字数制限のあるガイドブック等ではなかなか紹介できないだろうな。



金熊寺に隣接する梅林。花が咲くころは、この世の楽園と化す。



今は片隅にスイセンが咲く。

水が抜かれていた別所池を見送り、森の家の前を通って、いよいよ山の領域へ。



最初の林道分岐は橋を渡って左へ。まずここを間違えないように!



沢に絡みながら進む。渡渉というより、これは沢そのもの。
石をつたってバランスをとれば、なんとか濡れずに行ける。面白いポイント。



エメラルド色の水をたたえる池。ここは昔からこんな色。

関電の50番鉄塔を示す標識と、ライオンズクラブが立てた四石山への標識に従い、
左の急坂を登る。関電の巡視路である。
あまりに唐突な急登で、ふくらはぎが悲鳴をあげそう。

支尾根に突き上げると、50番鉄塔がすぐ右に立つ。四石山も右の方にあるので、
ついつい右に進みたくなるが、ここは実は支尾根を左にとらねばならない。



振り返ると四石山が見えた。

コブを1つ越えて、道なりに向こう側に下りて行く。

一本南の沢に下りて、渡渉し、また次の支尾根へと登り返す。これがまた急。
ところどころ、トラロープも張ってある。

落ち葉に足を取られそうになりながら、倒木をくぐったり越えたりしながら、
めざす尾根に達する。



採石場の真上に出る。10年前は大阪湾がハッキリ見渡せたが、今では
オオバヤシャブシが生長し、枝がジャマになってしまった。

なかば廃道化した登山道は、イノシシが掘り返して耕され、歩きにくい。
テープを追いながら地図と周囲の地形を一致点をさぐり、ルートを特定する、
ヤブ山歩きの醍醐味。
経験の少ない人なら探検気分に浮かれるか、はたまた遭難しそうな恐怖に
とらわれるのでは。
それにしても、あまり人が入った形跡がない。人の気配がなくなると、
山は一気に自然に還ろうとする。



そんなことを思いながら歩いていたら、あっけなく四石山の山頂に着いた。
三角点が迎えてくれた。私製のプレートが異常に多い。
残念ながら、山頂からの眺めはもう殆ど得られなくなっていた。
冬枯れの今でさえこうだから、葉が茂る季節はなおさらだろう。

この先も、だらだらした尾根だが、相変わらずの倒木などに悩まされる。
歩きながら枝や丸太を路肩によけたり枯れ枝を折ったりして、
次に来る人が歩きやすいようにしたつもりだが、太い丸太は無理。

西に向いていた登山道は、やがて道なりにカーブを描き、北に向かう。
若いマツの枝越しに、四ノ谷山、雲山峰方面が望める(冒頭写真)。
しかし木々の成長は著しく、早晩、この眺めも得られなくなりそうだ。



やがて滑りやすい急坂tが現れる。ちょっと緊張。



沢をひとつ渡渉し、巨岩に沿うように最後の急坂を登り返す。
気分的にもう下山モードになっているだけに、ココロがきつくなる坂である。

小ピークを過ぎ、尾根を左折すれば、薄暗い林の中の強烈なガレ場を下ることになる。
ほとんどが浮石という難路である。以前に比べ、ずいぶん荒れた印象だ。



やがて、わんぱく王国の敷地内に出る。「きょうりゅう広場」はいまだ健在。



何でも積極的に楽しむともちゃん、決死の滑降!!



わんぱく王国の広場では、フユザクラ(多分)が咲いていた。

すぐ前が、阪和線の山中渓駅。桜1000本ともいわれる名所だが、
さすがにこちらの桜は、蕾もまだ全然ふくらんでいなかった。

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