Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

DVD「アイガー北壁」を観た。寒い。痛い。つらい。

2011年02月07日 | 山にまつわるあれこれ
DVD「アイガー北壁」を観た。寒く、痛く、つらいストーリーだったが、
主人公は熱く、勇敢で、たくましかった。

<データ>
監督:フィリップ・シュテルツェル、撮影:コーリャ・ブラント、
脚本:クリストフ・ジルバー他
2008年、ドイツ、オーストリア、スイス合作。公式サイト:http://www.hokuheki.com/

ストーリーはいたって単純。純粋すぎる登攀映画であるが故に、山好きならば
おのずと食い入るように観てしまうだろう。

公式サイトからの引用では「1930年代、『ヨーロッパ最後の難所』として伝説と
化していたスイスの名峰アイガーの北壁を舞台に、国家の大きな期待を背負って
初登攀を目指す若き登山家たちの壮絶な挑戦を描いた~(中略)~無慈悲なほどの
自然の脅威と極限に置かれた男たちの壮絶な闘いを克明に描き出す。」

ストーリーの説明は、公式サイトに譲る。
中途半端ではあるが、少しはザイルを扱う身のMr.Dashとして、
感動を覚えたのが、主人公の一人、アンディの「八艘飛び」的なトラバース。
六甲・蓬莱峡で、山仲間のキナバルK本さんが3mの「八艘飛び」を決めた時、
まさに下でそれを見ていたのだが、アンディの距離はハンパじゃない。
しかも当時の麻のザイルとなれば、命知らずというか、その勇気を称える。

一方、冷静にサポートするトニー。彼の判断力、確実性はすばらしい。
たくましい腕でビレイする姿を見ていると、男でも惚れてしまいそうだ。

そうそう、この二人、ウチの山岳部では、ちょうど今月定年予定のS川さんが
アンディ風で、パートナーのY本さんが、トニーのようだ。
お二人、この正月に、金剛山で実施した総会に遠くから駆けつけてくださった。

後続のオーストリア人たちは、やや、情けない描写をされていたが、
本当はどうだったのか。映画を観ながら新たな謎が生まれた。

それにしても、ノーアイゼン、ノーヘルメット、カラビナは安全環なし、
ザイルは麻、ヤッケは帆布、手袋はニットのミトンという装備で、
よくやったな、当時の人はすごい。
きっと、現在の装備を身につけていたなら、かれらは朝飯前で登頂して
しまうのだろうな。

よく戦ったが、最後は4人全員が死亡。
人間の無限の可能性と、大自然の前での無力さを感じた。

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