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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

「松浦武四郎と江戸の百名山」中村博男著を読みました

2006年11月08日 | 山に関する本やマンガ
平凡社新書から、「松浦武四郎し江戸の百名山」中村博男著が出た。
新書で、山を題材にした本が、確かに増えている。本屋で見つけて、即ゲット。
これで今月も本代5000円を突破した。
一応、文学部卒の片鱗をみせてるやろ?

Mr.Dashは、案外、理系にも思われたりすることがある。
生物学専攻に違いないと思い込んでいた人もいたし、電気系だと推測していた人もいた。
しかし実態は、純粋きわまりない文系。
それどころか、理数系は、からっきしダメな”偏り”人間なのだ。
大学入試前の模試では、一番極端な時は、国語と数学の「偏差値」の差が60近くあった。
素点ではなく、偏差値なのだから、その偏りぶりが分かろう。

話がいきなりそれた。自称文系も、ヤキが回っている。
「松浦武四郎」の本のことだ。いや、よく登ったな、この人。
若い頃の記録が、あまりにいい加減なので、本当に登頂したかどうか論争があるそうだが、構わない。
とにかく、信仰の山を中心によく歩いた。すばらしい。

そもそも「山頂」にこだわる山の歩き方というのは、きちんと測量が済んで、三角点とか、ピークを意識させるいろんな情報が揃ってからのことできないかと、累計550以上のピークを踏んだMr.Dashは考えている。

その証拠に、大峰山脈でも、弥山か、釈迦ヶ岳が最高点だと考えられていて、江戸時代には奥駈道は八経ヶ岳を巻いていたというくらい。
京都の東山は、山頂自体は今でも魅力がない山だが、山全体で見ると古刹や風光明媚な散策道が多くて親しみやすい山だし。
「ちょっと東山に登って来た」という人がいたとして、あの暗い植林の平坦な山頂に、三角点がぽつんとある風景を思い浮かべる人は少ないはず。
要するに当時の人は、最高点=登頂という意識がなかったのではと思う。

この本は、しかし、ある点でMr.Dashの期待を少しだけ裏切った。
松浦武四郎といえば、大台ケ原。だから、もっと大台ケ原の描写が多いに違いないと思い込んでいたのだ。
最近、松浦碑を西大台に見に行ったばかりだっただけに、この先入観は強く、本の最後のほうにチョロッと触れられていただけだったのは、勝手に残念だった。
この人の生涯、もっと詳しく知りたいものである。


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