Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

『フレフレ少女』がもたらす効果

2008-09-14 15:05:05 | その他の応援団関連
ブログを開設している将棋の棋士の皆さんや、nanaponさんをはじめとする将棋ファンのブロガーが、将棋を題材にした漫画で、7月19日までドラマも放映されていた『ハチワンダイバー』について記事としてエントリーしたり、PRしたりすることで、相当将棋の普及という面で効果があったように、個人的には感じています。
(例えば、nanaponさんなら、こちらや、こちらや、こちらなど他、多数のエントリーがあります。)

月刊誌『週刊将棋』でも、『ハチワンダイバー』について特集が組まれたことも、それを物語っていますよね。


ところで、応援団を題材にした漫画も、実はいくつかあります。

拙ブログでも少し取り上げましたが、現在であれば「スーパージャンプ」で連載中で、新垣 結衣 さん主演で10月11日に上映開始が決まっている、『フレフレ少女』です。

小生の8年後輩で、就職活動中の学生支援を仕事としているクマが、自身のブログの記事でも一生懸命PRしています。
(クマ…PRありがとう。)

実は、コミックの第1巻が8月4日に発売され、小生も購入しました。

フレフレ少女 1 (1) (ジャンプコミックスデラックス)
橋本 裕志,渡辺 謙作
集英社

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上が、コミックの第1巻ですが、実は、小説の方も出版され、発売されています。

フレフレ少女 (集英社文庫 は 33-1)
橋本 裕志
集英社

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この『フレフレ少女』…連載中の漫画の方は、よしづきくみちさんが原画を担当されていて、クマが「スーパージャンプ」の編集者や、よしづきくみちさんと懇意にしていることから、クマが大分応援についての何たるかについて、細かく取材を受けているようです。(拙ブログでも、取材を受けていることに関しては、こんな記事をエントリーしています。)

よしづきくみちさんの絵のタッチは、どちらかと言えば応援団の「ごっつい」感じのイメージとはかけ離れていて、主人公が「百山 桃子」という女性(この主人公を、映画では新垣 結衣さんが演じます)だけあって、少女漫画っぽい柔らかい感じに仕上がっています。
その辺は、応援団を3年間続けた小生としては、ややギャップを感じるのですが、それはそれで、応援団を知らない方にも取っ付きやすいという効果を生んでいると、前向きに捉えることができます。

小生が強調したいことは、以前、拙ブログでもやや批判的にこんな記事をエントリーしてはいますが、実は連載を読み続けると、クマの取材内容がそのまま反映されていて、原作そのものが実にしっかりしているということです。
少し表現を変えると、応援団そのものは、「外見の格好良さ」とか、変形学ランを身につけることから、何かと不良っぽいイメージが先行しがちで、誤解されやすい存在ではありますが、『フレフレ少女』に関しては、その様には仕上がっていない…ということです。

例えば、クマも自身のブログで触れていますが、コミック第1巻のあるページには、こんなやり取りがあります。

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「応援団ってみんなこんな辛いことしてるんですか?何故!?…ただ応援するだけの応援団は、何の為にどうして頑張るんですか!?」
「言った筈だ、それはお前達が自分で考えろ…目的なんて人に教えられるもんじゃなく、自分で見つけるもんじゃないの?

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そして、別のページでは、主人公の百山 桃子が、こんな台詞を発します。

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「私達…少しずつ解ってきたんです。人を応援することってどういう事なのか…応援する人間は応援される人間より強くなければならない…より努力している人間だけが他人を頑張れと励ます資格がある…だから私達少なくとも先輩よりもっと努力して、先輩に「諦めるな!」って励ましたいんです!!

(※ここで登場する「先輩」は、桃子が属する応援団のOB(女性)です。)

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小生の場合、ただがむしゃらに続けてきた結果として3年間続いた感じですが、この台詞と似た感覚は、少しは持ち合わせていた気がしています。
その点からも、クマの取材を細かく受け、それを忠実に連載に反映していると感じました。

もう、今をときめくアイドルのガッキーこと新垣 結衣 さんが映画で主演がどうの…という次元を、完全に超えていますね。

ところで、残念なことに、応援団の今置かれている状況は、相当厳しいものがあります。

明治大学と立命館大学の応援団リーダー部が、暴力的な不祥事を起こしたことで、廃部・解散の措置が取られ、相当な逆風が吹いています。
そんな状況にあっての『フレフレ少女』の連載は、ある意味「チャレンジャー」であり、一歩間違えると、火に油を注ぐ結果を招く事にもなります。

しかし、上記に紹介した台詞が盛り込まれていることによって、応援団の存在が見直されるきっかけになるのではないかと、期待を寄せて小生は連載を楽しみにしています。
この時期に、応援団が題材であるしっかりした原作の漫画が連載されている効果は、大いにあるのではないかと感じずにはいられません。

応援団を良くご存じでない読者の皆様にも、応援団の何たるかを知っていただく意味でも是非お勧めしたい漫画です
(6年上のカクパン先輩ご自身のブログの記事で、小生と切り口が違っても、クオリティーは似た感想を述べています。)



最後に紹介したいのが、最新号(9月10日発売号)の最後の場面…。


応援団を3年間なり7年間続けた者でないと、なかなか理解はできない感覚ではありますが、「そうそう…そうなんだよ」と思わず興奮してしまった箇所です。

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…そう、応援の力には当たり前に限界がある。どれだけ応援団が魂込めても覆らない現実は必ず訪れる…。けど、そんな時…応援団や自分達や仲間の心をどう動かしていくのか…応援団とは何を応援するものなのか…応援団とは何者なのか──答えを見せてみろ!!…桃子!!…。

*************************************

こういう終わり方をされたら、次の「スーパージャンプ」の発売日が思わず楽しみにはなりませんか

今後の『フレフレ少女』の展開に、期待を大いに寄せたいと思う次第です

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はじめまして (よしづきくみち)
2008-10-04 10:33:43
漫画版フレフレ少女作者のよしづきと申します。

遅くなりましたがこの度は当作品のご紹介並びに当方ブログへの書き込み誠にありがとうございました。
今回のご紹介も含め今作品の制作にあたり春日部高校応援指導部並びにOB会の皆様には多大なるご協力を賜りました。
実はこちらのブログも熊沢さんからかなり以前にお教え頂き、ネタのヒントを探してちょくちょく拝見させて頂いておりました…(笑)。

私自身越谷市民であり、今年の春高野球応援では取材という名目で熱く球場で応援参加させて頂きましたが、非常に良い経験となりました。
また来年も是非行けたら…と思っております。

作品の方は先日最終話を脱稿し、何とか無事全てを纏め仕上げるに至りました。スーパージャンプもご覧頂けているようなので、是非最終話の方楽しみにしていて下さい。

体調の方お悪くされてらっしゃる様ですが、くれぐれもご自愛下さいませ。

それでは、失礼致します。
返信する
よしづきくみち様へ (Dancho)
2008-10-18 14:48:09
『フレフレ少女』のコミック版原画担当のよしづきくみち様、こんにちは。

コメントを頂戴し誠にありがとうございます。
また、レスが大変遅くなりました無礼を、心よりお詫び申し上げます。
更に、小生の体調に対するお心遣いに対し感謝申し上げます。おかげ様で快方に向かっております。

このたびは、小生が3年間の青春を捧げた春日部高等学校応援指導部に対する格別なるお言葉を賜り、誠にありがとうございました。恐悦至極に存じます。

また、本日コミック版第2巻を購入させていただいたことをご報告申し上げます。

応援団はいわば「黒子」の様な存在でありながら、最後まで戦う競技者をただひたすらに「応援」という手段で激励する存在です。それをストレートに伝えていただいた内容には、大変満足いたしております。

拙ブログでは「クマ」と命名している者が、連載にあたり色々お手伝いさせていただいたと思いますが、応援団を取り巻く環境が決して良くない現状において、この作品が応援団に対する偏見払拭の一助になるのではないかと、小生自身も大変期待しています。

その意味では、こちらこそ深謝申し上げなければなりません。

コミック第1巻,第2巻とも、この「逆風吹きすさぶ」状況に発売されたという証として大切にしたいと存じます。

なお、よしづき様が「参考」になさったと思われる小生自身の高校3年間の思い出話を綴る『応援団に捧げた青春』シリーズですが、再開を考えています。
よしづき様とは「入れ違い」となりますが、一読者として見守っていただけましたら幸甚に存じます。

なお、近日中にコミック第2巻の発売を記念した格好で、本エントリーの続編となる記事をエントリーしようと構想を練っておりますので、可能ならばトラックバックさせていただきます。ご期待下さいませ。

先ずは、コメントを頂戴したことに対してのお礼と、レスが大幅に遅くなったことに対するお詫びまで。


追伸

小生も、よしづきさんのお住まいがある越谷市の出身で、実家も越谷市にあります。帰省したあかつきにはお目にかかれれば…と願う次第です。
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