Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

6月11日、『レ・ミゼラブル』を豪華キャストで観る!

2007-06-21 22:50:32 | 観劇
6月7日夕方から11日深夜まで、山口を留守にしていましたが、その間に様々なところへ出かけました。

今回で、そのご報告も最後になります

11日は、山口に戻る最終の新幹線の発車時刻まで、帝国劇場で開催されているミュージカル『レ・ミゼラブル』を観ました。
今回は、その鑑賞記として、思ったことを綴りたいと思います

『レ・ミゼラブル』は、ヴィクトル・ユーゴーの傑作大河小説としても有名ですが、詳細なストーリーは、上に、ウィキペディアの記事のリンクを張っていますので、そちらをじっくりご覧ください

ちなみにこの日は、『レ・ミゼラブル』が日本で開演してからちょうど20年の節目にあたります。
というわけで、終演後に『20周年記念カーテンコール』が観れるとあって、3月31日の記事でもご報告しましたが、チケットを押さえるのに一苦労しました

なので、余計に楽しみにしていましたね…
ついに、この日が来た…といったところでしょうか


小生が帝国劇場に到着したのは、午後12時15分頃。開演は13時ですから、まだ45分も開演まであるのに、フロアはこんなに人がたくさんでした
本当に幅広い世代の方が、お見えになっていましたね
上方にあるのが『20周年記念横断幕』です。


こちらが、公式プログラム。赤い方が今回の公演用で、青い方が20周年記念プログラムです。


こちらが、この日出演するキャストの掲示板です。小さすぎて見えないと思いますので、主要キャストだけ、アップします。


こちらが、主要キャストです。
20周年記念キャスティングですので、日本での初演時に登場した鹿賀 丈史 さんですとか、岩崎 宏美 さんですとか、斎藤 晴彦 さんの名前も並んでいます。

なお、今回は、2階席で観覧でしたので、もう一つの楽しみである「オーケストラ・ピット(オケピ)」もじっくり観ることができました。
長時間の演奏…凄いな~と思いましたね。迫力、凄く伝わりました。

では、御一人ずつ、この日のキャストをサイン入り色紙(撮影できた方のもの)と、この日の小生の感想も交えて紹介しましょう

ジャン・バルジャン(主人公)=別所 哲也 さん

小生が、別所バルジャンで観劇するのは、今回が2度目。前回は家内と一緒に2003年に観ています。
そのときからとの比較で、凄く成長を感じさせました。
(その成長の証…最後に紹介します。素晴らしいことを、別所さんは語っています。)
舞台俳優としての確固たる地位を築きつつあり、今後が凄く楽しみですね。

ジャヴェール=鹿賀 丈史 さん

小生が『レ・ミゼラブル』を最初に観たときのバルジャン役でした。
初演のときも、バルジャンとの二役をこなしていましたが、今回はその一番最初に演じた、ジャヴェール役で登場。
相変わらず声に張りがあり、思わず唸ってしまいました。
年齢を感じさせない若々しさもあり、本当に素晴らしい

エポニーヌ=知念 里奈 さん

この仕事の直前に離婚という残念なニュースが飛び込みましたが、この仕事に賭ける意気込みは凄く感じました。
エポニーヌの人物像を、よく理解したうえで演じている様子…伝わりましたね

ファンテーヌ=岩崎 宏美 さん

元々、歌唱力抜群の実力派歌手ですが、衰えは全くありませんね。
ライブで声を聴いたのは初めてですが、思わず聞き惚れてしまいましたね~
身体中に、透明感ある岩崎さんの声…本当に響きました
観客からも、ひときわ大きな拍手が沸きました

コゼット=富田 麻帆 さん
申し訳ありません。サイン色紙を見つけられませんでした
(でも、とても綺麗な方です。なんと、富田さんも20歳。レ・ミゼラブルと共に生きてきたわけですね。)
初々しさたっぷりに演じていました。好感持てますね

マリウス=藤岡 正明 さん

小生が2003年に観たときは、岡田 准一 さんでした。
このミュージカルは4回観ていますが、4回とも違ったマリウスを観ています。
終盤で存在感を示さなくてはいけない難しい役ですが、そつなくこなした感じ。

テナルディエ=斎藤 晴彦 さん

テレビで拝見しているイメージそのままです。ユーモラスがあって、この役を身体で染み込ませて演じているので、凄く面白かったですね~。
このキャストは、他に、駒田 一 さんですとか、後で紹介する「引越しのサカイ」のCMでおなじみの徳井 優 さんが強烈な印象を与えていますが、やっぱり斎藤さんの右に出る方は、今のところいない気がしました

マダム・テナルディエ=阿知波 悟美 さん

この役は、後で紹介する森 公美子 さんの独壇場かと思っていましたが、実は阿知波さんが初演の舞台を踏んでいます。
森さんにないマダム・テナルディエ像を見た気がして、新鮮味がありました
でも、やっぱり小生には、この役は、森さんが演じてこそ輝くと思いますね。

アンジョルラス=岡 幸二郎 さん

この後紹介する、山口 祐一郎 さんと並び称される「ミスター・ミュージカルスター」。
この公演では、普段はジャヴェール役で登場しますが、この日はスペシャルキャスティングとあって、「元」のアンジョルラス役で登場。
もう、この方を賞賛する言葉はありません。とにかく素晴らしい。一度、岡さんをお目当てにご覧になってはいかがでしょうか。
どの役も見事に演じられるのは、山口さんと岡さん以外にいないでしょうね。
なので、「バルジャン=山口,ジャヴェール=岡」の公演は、チケットがすぐに売り切れます。
最近では、2年前の大河ドラマ『義経』で、似仁親王役を演じていたように、時々ドラマにも出演されます。


【この日は登場しなかった、主な出演者】

山口 祐一郎 さん=ジャン・バルジャン

誰もが認める「ミスター・ミュージカルスター」(しかも、まだ独身)。
まだ小生は、『レ・ミゼラブル』では観ていません。『エリザベート』のトート役で1度だけです。この次は絶対、山口バルジャンを観るぞ

島田 歌穂 さん=エポニーヌ

実は、島田さんも、20周年記念キャストの御一人。
この日は、知念さんが演じましたが…4人揃い踏みはならず。これがちょっと悔いになっていますね。
このお方の声も、聴いてみたいです…

エポニーヌは他に、このお二人も代わる代わる登場します。


上が、笹本 玲奈 さんで、下が、新妻 聖子 さん。小生は新妻さんのエポニーヌは既に観ています。笹本さんが、この次は観たい
(エポニーヌ役の方は、どういうわけか皆さん「美人」と感じるのは、小生だけでしょうか。)

徳井 優 さん=テナルディエ

まだ徳井さんのテナルディエは観たことがないのですが、きっとはまり役なんだろうなぁ~と思っています
でも、今回の斎藤さんを観てしまうと、感じ方が変わるかも

森 公美子 さん=マダム・テナルディエ

過去3回とも、森さんのマダム・テナルディエを小生は観ています。
ズバリ、はまり役です
今回の阿知波さんも、それなりに良い味は醸し出していますが、森さんは、本当に独特。凄くインパクトがあります。全てにおいて、秀逸ですね


そして、終演後の『20周年記念カーテンコール』では、12日の深夜の記事でも速報としてお届けしましたが、初演時にコゼットを演じた、斉藤 由貴 さんと、マリウスを演じた野口 五郎 さんも飛び入りして、感想を語るといったサプライズ演出がありました。読売新聞から号外まで飛び出したほどです。
また、20年前の6月11日に近い日にご誕生された方10名を舞台に招きいれての、巨大バースデーケーキの蝋燭の灯を吹き消すなど、様々な内容で、とても楽しめました。


さて、小生は、この『レ・ミゼラブル』を4回観ています。
ですが、今回ほど、感動したことはなかったですね。ジーンと来ました

今回、小生を感動の世界に招きいれたのは、別所さんと、岩崎さんと、鹿賀さんではなかったかなと感じます。

岩崎さんは、初演のときはまだご結婚前で、お子さんを授かっていない身でした。

岩崎さん演じるファンテーヌは、自身の一人娘コゼットに、何とか幸せな暮らしをもたらそうと、それこそ娼婦にまでなってでも働き、自身の髪を売ってでもコゼットを守ろうとする、薄幸の人物です。

そして、岩崎さんは2人の男の子の母親となり、この舞台に帰ってきました。

カーテンコールでも同様のことをお話下さいましが、「子を思う母の姿」を、実際に母親になった違った観点で「ファンテーヌ」を理解できたからこそ、見事に演じることができたのでしょう。それが、凄く観ている側に伝わりました。

「この場に立てることを嬉しく思うし、信じられない」と語った鹿賀さんも、バルジャンを執拗に追いかける執念の男・ジャヴェールを、鹿賀さんらしい味付けで、見事に演じていました。

ジャヴェールは、最後に、執拗にその姿を追いかけ続けるバルジャンに命を救われますが、あくまで「バルジャンの仇」であることが信念であるため、これが曲がったことに対して自身が許せずに悩み苦しみ、セーヌ川に身を投じて生涯を終えます。

その、「命の儚さ」とか「滅びの美学」…本当に迫力ある、渾身の演技でした。

そして、別所さん演じたバルジャン…凄く良かったです

その成長の証は、プログラムにある、別所さんが考えるバルジャン像にある気がします。引用して紹介しましょう。

*************************************

「何故だ?」を抱え続けた男です。バルジャンは。

何故だ? 人生が運命づけられたように自分の意志とはちがった歯車で動くのは。
何故だ? 自分を捨てて生まれ変わったはずなのに過去の自分を捨てきれないのは。
何故だ? 追いかけてくる暗い過去の影を恐れながらどこかで再会を願うのは。
何故だ? 懺悔と約束のために育てる他人の娘に喩えようのない慈しみを感じるのは。
何故だ? 戦う獅子達の勇姿を讃えながらも馬鹿げた生き方だと思ってしまうのは。
何故だ? 銀の燭台を見つめるたびにあの日の心臓の鼓動の早さが蘇るのは。
何故だ? 成功しても、偽りの姿で成功している自分に怒りと苛立ちを憶えるのは。
何故だ? 神に祈りながら、他力本願になるな、自身で解決するのだ…と心中で叫ぶのは。

わかっていること…「生きる」とは、何故だ?と問い続ける時間だということ。

*************************************

いかがでしょうか。

小生も『生きる』ということや、『さらけ出す』ということや、漢字一文字の手紙といったエントリーで、自身の考えを述べましたが、nanaponさんWHYを積み重ねることで語っていらっしゃることと合体させて、別所さんなりの哲学が、『生きる』ということに対してあるからこそ、舞台俳優としての急成長の原動力になっていると思えますね。

そう考えると、とても収穫があったひと時だったと、改めて思います。
苦労して手に入れたプラチナチケット…凄い価値でした。

別所さんのこれからの成長…とても期待しています

こんなドラマを観ることができる『レ・ミゼラブル』…ご興味がおありの読者の皆さん、是非ご覧になってはいかがでしょうか

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