Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

「カラータイマー点滅状態」だった、『ウルトラマン』の苦悩…

2007-12-21 00:00:00 | 社会
先日…と言ってもちょっと前になりますが、小生宅で購読している朝日新聞を何気なく読んでいたら、ちょっとビックリするような記事が載っていました。

あの『ウルトラマン』シリーズの製作会社の円谷プロダクション(以降、円谷プロ,公式HPはこちら)が、映像製作の大手企業のティー・ワイ・オー(以降、TYO,外部リンクはこちら)の傘下に入ったそうです。

朝日新聞の記事によれば、円谷プロは少し前から経営難に陥っていたとか…。
皮肉になってしまうのかもしれませんが、実は「カラータイマー点滅状態」だったんですね…。
したがって、TYOの傘下入りは、こういった背景を踏まえた経営陣の断腸の思いでの決断だったのでしょうね
(ですが、少し前から経営陣の足並みが乱れていたようではありますが…。)

小生の自宅は、ケーブルテレビへの加入が強制的なので(社宅の築年数が相当経っており、同じ棟の全世帯にケーブルが引かれていて、加入しないとテレビの視聴ができない仕組みなんですね)、時々無料で視聴できる『ファミリー劇場』にチャンネルがたまたま合うと、この『ウルトラマン』シリーズが時々放映されています。
つい先日も、たまたまリモコンをいじって『ファミリー劇場』にチャンネルを合わせたら、『ウルトラセブン』が放送されていました。
懐かしさも手伝って、暫く見入ってしまったほどです。
何しろ、小生の世代にしてみたら、『仮面ライダー』シリーズと並んでの「ヒーロー」でしたからねぇ…。

ですが、「親会社」のTYOは、今後の『ウルトラマン』シリーズでは、ミニチュアを製作しての特撮からは撤退し、コンピューターグラフィックス(CG)を駆使した番組制作を展開する方針を固めたようです。

こちら(もしくはこちら)から、タイムアウトするまでは読むことができますが、CGを駆使した『ウルトラマン』シリーズ…色々な意味で興味があります。

以前、ssayさんが、ご子息と一緒に『仮面ライダー電王』を視聴したという記事をエントリーなさっていましたが、CGを駆使すると、広大ロケ地に敵が倒されると、仕掛けられた爆薬共々吹っ飛ばされるというシーンもなくなり、全ての状況がコンピューターによって作成されるわけです。
その技術も大変ですし、そのための資金も莫大なものですが、広大なロケ地に爆薬を仕掛けて、丹念込めて作成した模型が吹っ飛ぶ時の人件費やら、模型その他の制作費の方が、「コスト高」につながるという判断なのでしょう。

これと同じことが今後『ウルトラマン』シリーズでも展開されることになるのです。

それはそれで、納得はできます。
「時代の流れ」という言葉で片付けてしまえば、まさに合理的といえるのかもしれません。

しかし、小生が子供の頃に味わった、「臨場感」とか「感激」みたいなものは、決してCGでは「復元」できないのではないでしょうか
恐らく、子供の頃にハラハラしながら敵が倒されるのを見守っていた「迫力」は、CGでは、あまりに「人工的」過ぎて、伝わらないような気がしてならないのです。

これも、nanaponさんが記事で頻繁に取り上げる、「ユーザー視点の欠如」の一つのような気が…。


ミニチュアを丹念に製作して撮影する「特撮」のヒーローものと、CGを駆使して「製作」したヒーローものの、どちらが一体ハラハラドキドキする「迫力」や「臨場感」を感じるのか…。

素朴かもしれませんが、今、小生の中で関心あることの一つではあります。


小生と同世代(30代後半~40代前半)の読者の皆さんや、こうした特撮モノのカルトなファンの皆さんにとっては、いかがでしょうか

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4 Comments

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これは知りませんでした。 (ssay)
2007-12-21 22:18:22
そうですか、円谷プロが買収されましたか。
しかし、カラータイマーが点滅していたというのは、上手い表現だなあ。なんて、笑い事ではありませんが。
電王でも、ビルが壊れて、瓦礫が落ちてきて、人々が逃げるシーンがありますが、すべてコンピューター処理ですよね。逃げる人たちは、どこかの劇団の役者さんが演技している。違和感はありませんが、臨場感も全くありません。もっとも、ミニチュアだと臨場感があったのかと言われると、かなり苦しいですが。
臨場感云々より、凝ったものづくりというか、それが日本らしいし、世界が真似のできないところなのですがね。伝統芸だと思うけどなあ。
ウルトラマンシリーズでは、3年前にウルトラマン・ネクサスというのが放送されたのですが、これがもう、絶対に子供は付いていけない、凝り凝りの作品で、驚きました。思わず全話、見てしまいました。しかし、おもちゃの売り上げは、やはり悪かったようです。この要素、かなり重要らしいですよ。
ウルトラセブンは、ぼくの中では別格の存在です。あれは、特撮ヒーローものではなく、人間ドラマです。メトロン星人の時の話は凄いです!!
あの、独特の雰囲気も大好きですし、モロボシ・ダンもアンヌ隊員もその他の隊員も大好き。メカや車も凄くセンスがいい。音楽も素晴らしい。あんな傑作、二度と創れないでしょう。
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Unknown (振られ飛車)
2007-12-22 20:33:25
ネクサスは、凝りすぎて打ち切りとなってしまいました。最新作のウルトラセブンXは、東京、名古屋、大阪のみ、しかも深夜での放送となってしました。

電王の場合は、バーチャル空間なので、多少のCGも許されるのでしょうが、CGのウルトラマンなんか見る気がしませんね。過去の遺産だけでくったほうがいいような気がしますが。
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そうなんですか (ssay)
2007-12-22 21:19:34
ネクサスは、あれで打ち切りだったのですか。
あれ以上引っ張られても、謎が解けなくてもどかしかったのですが。でも、なかなか大胆なストーリーでしたよね。見ていて「怖い」と思える場面もいくつかあったし。あれじゃあ、子供に人気出ないでしょ。
しかし、最新作がやっていたのですか、深夜に。
一体、誰を対象にしているのでしょうかね?

電王のストーリーも益々謎が増えて来ました。
あと、白鳥百合子ちゃんが出演しなくなってしまったのが、寂しいです。最後は戻ってくるとは思うのですが・・・。
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やっぱり『ウルトラマン』シリーズは… (Dancho)
2007-12-23 18:41:58
ssayさん、振られ飛車さん、こんばんは。

コメント、誠にありがとうございます。

偶然『ファミリー劇場』にチャンネルが合った時に見入ってしまう『ウルトラマン』シリーズを改めてじっくり視聴してみると、いかにも大人数のスタッフが子供が喜ぶ番組制作に関わっているという、「血の通い」みたいなものを感じます。

確かに、今のご時勢…コンピューターさえあれば、画像加工は簡単にできてしまうので、それに見慣れてしまっている自分を省みてしまうと、「不思議な感じ」はするのですが、なんでもかんでもCGで作っちゃえば良いってものでもないような気がしてきます。

大人数が番組制作に関わり、それが垣間見える特撮ものだからこそ、京本 政樹 さんのような芸能人の中にもカルトなファンが、今になってもいるのだと思います。

やっぱり『ウルトラマン』シリーズは、なるべく特撮がいいなぁ…。

先ずは、コメントを頂戴したお二方に、お礼まで。
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