りあるえすてぇいと・にゅうす

徒然なるままに更新しておりました・・・

夏休みも終わり

2010-08-17 16:13:00 | 読んだ本あれこれ
(殆どの人の)夏休みは終わったと思うのですが、皆さん、いかがお過ごしでしたでしょうか?


 私は予告どおり、本ばっかり読んでました。(出かけたりもしたんですが、たぶん本読んでいた時間が一番長かったのではないかと思います)


さて、先月、NHKで放送された「鉄の骨」(全五回)、非常に面白かったです。このドラマを観て、小池徹平くんが、意外といい役者なんだなと驚かされました。
そのドラマの原作となった池井戸 潤著『鉄の骨』を、今回はレビューしようかなと思います。


主人公の富嶋平太は、中堅ゼネコン一谷組入社4年目の若手サラリーマン。ある日、現場担当から業務課への異動を命じられますが、そこでの仕事は、なんと“談合”をまとめる事。談合は犯罪と分かっていながら会社の方針に逆らえず葛藤する富嶋平太は・・・

というのがあらすじです。

 先にドラマを観た方だと、読み進めるうちに出てくるはずのキャラクターがいなかったり、出てきても性格が違っていたりちょっと違和感を覚えるかもしれません。(ただ小池徹平が演じた主人公の富嶋と、カンニング虫Rが演じた西田だけは、結構すんなり受け入れられました)
 
 談合が犯罪であり、根絶しなければならないことだと分かっていながら、色々なしがらみを言い訳にして談合を続けようとする大手ゼネコン幹部、「天皇」と呼ばれる談合の大物まとめ役、談合を裏で指示する道路族議員・・・この、「分かっちゃいるけどやめられない」仕事の葛藤というのは、サラリーマンであれば大なり小なり身に覚えがあるのではないでしょうか?

 ドラマと原作では、話しの終わり方が全然違うので、ドラマしか見て居ない方でも充分楽しめると思います。


※主人公には、銀行(しかも自分の会社のメインバンク)に勤めている彼女が居るのですが、その彼女が、主人公と、先輩のエリート銀行員との間でゆれに揺れまくる姿も必見です。(先輩のエリート銀行員、原作では露骨に嫌~な奴で、かなりイライラしました)

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