2010年の読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:9612ページ
GOSICKII ―ゴシック・その罪は名もなき― (角川文庫)
多くの方が触れているように、ミステリではない、ラノベ風サスペンスです。このシリーズは完全にキャラ読みしてます。脇役のアブリルが個人的に一番好きです。
読了日:12月31日 著者:桜庭 一樹
Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)
大学の友達と、社会人になってからも続く付き合いが単純にうらやましい。長江氏のさりげない推理がツボでした。最後の「煙は美人の方へ」でのきれいな終わり方が嬉しいです。推理の謎のレベルもちょうどよく、わくわくしながら読めたのもよかった!
読了日:12月30日 著者:石持 浅海
Heart Beat
『再会』、ラストのシーンで涙が・・・改めて『船に乗れ』がすばらしい作品であったことを確認できました。他では青臭いけど『peace maker』や『シャンディは、おやすみを言わない』が、青春の臭いを感じさせてくれるいい意味での「若い」作品でした。是非中高生に読んでもらいたいです(『再会』はもとの作品『船に乗れ!』を読んでから読むことをおすすめします。
読了日:12月28日 著者:芦原 すなお,伊藤 たかみ,小路 幸也,楡井 亜木子,花村 萬月,藤谷 治
ナンヤネンの来た日
魔法の話が出てきた辺りから、なんとなく梨木香歩ッャCなと思いました。ナンヤネン、ホントいい奴だなぁ。。
読了日:12月27日 著者:かしわ 哲
あおいくも
ウンゲラーのブラックユーモア(傘が頭に刺さった絵)もありながら、訴えたいことはシンプル。このくらいの表現がちょうどいいと思います、平和って。
読了日:12月27日 著者:トミー ウンゲラー
GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)
美少女から発せられる老婆のような声。どんなんだろう?あと20世紀初頭なのになぜか現代っぽいしゃべりだったので読みやすかったです。
読了日:12月27日 著者:桜庭 一樹
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)
山場はゾシマ司祭死去の場面と、ミーチャが父親殺しで捕まるところですが、断然ミーチャがつかまってからが面白い。まさにキ○ガイじみている(笑)名誉にこだわる割には、銭金を借りるのはかまわなかったり、取調べの些細な言葉にいちいち腹を立てたり。下巻が今から楽しみです。
読了日:12月17日 著者:ドストエフスキー
死ねばいいのに
言い過ぎかもしれませんが、ケンヤの問答は、ソクラテスの問答(やっぱり言いすぎですね)を想起させます。つらい苦しいを積み重ねた結果が「死」であるのと、しあわせを留めるための手段が「死」だというアイロニカルな結末が良かった。でも正直、登場人物の中に死にたいと思ってる人、一人くらいいても良かったのでは・・・
読了日:12月12日 著者:京極 夏彦
エミールくんがんばる
エミールくんと釣り上げた船長さんの友情が、ウンゲラーの絵とあいまって、とても暖かな話になっています。どちらかというと大人向けの絵本かと思います。
読了日:12月11日 著者:トミー・ウンゲラー
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
中世ヨーロッパの小島ソロンでの殺人事件、しかも相手は魔法使い、ファンタジーや洋物ミステリは殆ど読んだことがありませんでしたが、最後までするりと読了できました。非現実な魔術や呪いがあっても、推理が成立するところに(筆者コメントにありましたが)ミステリの懐の深さを感じました。
読了日:12月09日 著者:米澤 穂信
舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)
全部の話のオチが、推理して謎が解けても解決しないものだというのがこの話を盛り上げているのかなと思いました。特にラスト2話、次回もエミリーと舞田ひとみがメインの話が読みたいです。でも3年後か・・・
読了日:11月30日 著者:歌野 晶午
白銀ジャック (実業之日本社文庫)
他の方の感想にも書いてありますが、あっさりしすぎですね。毎度毎度美人が出てくる展開もひねりがないです。一気読みできるので、気軽に読めますけど・・・
読了日:11月30日 著者:東野 圭吾
願い
いつもどおり、面白いのですが、そろそろ中篇~長編を書いて欲しい作家の一人です。新しいネタをわざとらしくなく書ける貴重な作家なので。
読了日:11月24日 著者:藤野 千夜
謎解きはディナーのあとで
悔しい、どれか一つくらい解けるかと思ったのですが、一つも解けなかった・・・テレ朝の深夜ドラマ枠辺りでドラマになったら面白そうだと思いました。
読了日:11月22日 著者:東川 篤哉
オー!ファーザー
やっぱり細かい笑いのネタがたまらない。おそらくありえないだろう設定をしれっと書くところが心憎い。まさに伊坂幸太郎のコメディといった作品でした。鱒二のオヤジのネタは、途中からうすうす気づいてしまいましたが・・・
読了日:11月19日 著者:伊坂 幸太郎
ブレイズメス1990
天城センセが朗々と持論を展開する場面では、溜飲が下がる思いでした、ブラックペアンからの続編(?)では、『バチスタ』シリーズの高階院長がまだまだ小童扱いされているのも面白いところです。バブルに浮かれたあの頃に、天城センセの言うとおりに医療が改革されていれば、今の医療現場の疲弊は無かったのでしょうね。ただ、横文字のあだ名の濫発が無ければもっと感情移入して読めるのに、残念です。
読了日:11月10日 著者:海堂 尊
ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族
訳者あとがきにあるように、私もルートウィヒ・ウィトゲンシュタインに興味がありこの本を読み始めたのですが、不出世の哲学者も、この冗談のように金持ち一族の中では、それほど目立たなくなるのが不思議です。パウルの音源に触れる機会が少ないというのも残念です。それにしても、同性愛者が多かったり、癌で亡くなる方が多かったり、天才が多い一家の宿命なのでしょうか。
読了日:11月10日 著者:アレグザンダー ウォー
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
なんとか、どちらが犯人か似は行き着きましたが、小説の運命とはいえ、出てくる小道具が時代遅れ感が否めませんでした。次は上級編「私が彼を殺した」に挑戦しようとおもいます。
読了日:11月09日 著者:東野 圭吾
バイバイ、ブラックバード
繭美に尽きる。本当にいいキャラだと思いました。「不知火といえばドカベン白新の不知火」のくだりと、マッサージチェアの「お試しなのにお前らのは本番だろうが」云々のくだりでは爆笑してしまいました。とにかく伊坂幸太郎エンターテイメントのエッセンス満載です。
読了日:11月05日 著者:伊坂 幸太郎
マリアビートル
グラスホッパーを読んだのがもう3年も前の話なので、色々忘れていたけれど、関係なく楽しめました。あの王子が終始イライラさせる存在でしたが、最後どうなったかの記述がなく、なんとなくもやもやしたままです。それにしても、あちらこちらにちりばめられたキャラクターの台詞内の「小ネタ」は、いつも私の笑いのツボを刺激してきます。
読了日:11月04日 著者:伊坂 幸太郎
音もなく少女は (文春文庫)
一気に読了、頭の中で映像化しながら読める本でした。フランのイヴに対する愛情の深さ、この一言に尽きます。
読了日:11月02日 著者:ボストン テラン
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
序盤、読むペースが上がりませんでしたが、中盤から徐々にスピードが上がり、終盤にかけてのアリョーシャとイワンのやり取り部分は圧巻でした。これからこの兄弟の「カラマーゾフの血」がどのように暴れるのか楽しみです。
読了日:10月25日 著者:ドストエフスキー
神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件
とにかく長い、ここまで長くする必要ないような気もします。登場人物の鰍ッ合いは面白かったので、残念です。
読了日:10月23日 著者:奥泉 光
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件
読了日:10月22日 著者:奥泉 光
薔薇を拒む
あっという間に読了、ラスト前のネタバレクライマックスのところが一番読み応えありました。まさか母親の嫉妬まで分かっていながらこんなことを・・・「世にも奇妙な物語」辺りで実写化したら面白そうですね
読了日:10月18日 著者:近藤 史恵
船に乗れ! (3)
見せ場は二つ、南が戻ってきて一緒に演奏するシーンと、金窪先生に誤りに行くシーン。特に金窪先生のシーンは、胸にぽっかりと穴が空いてしまったような虚しさが残りました「僕たちは友達にだってなれた」二人が、もう二度と会うこともないという現実・・・最後、何者にもなれなかった主人公のモノローグが、ちょうどよい余韻と苦さを残して物語を結んでいます。ブラビッシモ!!
読了日:10月15日 著者:藤谷 治
船に乗れ!(2) 独奏
全巻通して読み終わった後、2巻でのジェットコースターのような話の展開、嫌いじゃないです。主人公が感情の波に飲み込まれていく様は、まさに思春期そのもの(にしてはあまりにヘヴィーな内容ですけど)
読了日:10月10日 著者:藤谷 治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
1巻を単独で読み終えたときは、爽やかな青春小説だと思いましたが、全巻と押して読み終わった後は、2・3巻で主人公を待ち受ける未来への序章に過ぎないといった印象です。見切りの早い、どこか大人びた子供というのが、大人っぽいのではなく、しっかりと子供でいられる人間こそが大人なのだということ、そしてそれに気が付くのは大人になってからなんだということを改めて思い知らされました。出来れば中高生に読んでもらいたい本です。
読了日:10月04日 著者:藤谷 治
GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― (角川文庫)
ヴィクトリカのツンデレがいっそう顕著になるのが、2巻の終わり~3巻だと思います。謎解きは・・・もう完全にサスペンスですね、はい。
読了日:01月01日 著者:桜庭 一樹
読書メーター
読んだ本の数:29冊
読んだページ数:9612ページ
GOSICKII ―ゴシック・その罪は名もなき― (角川文庫)
多くの方が触れているように、ミステリではない、ラノベ風サスペンスです。このシリーズは完全にキャラ読みしてます。脇役のアブリルが個人的に一番好きです。
読了日:12月31日 著者:桜庭 一樹
Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)
大学の友達と、社会人になってからも続く付き合いが単純にうらやましい。長江氏のさりげない推理がツボでした。最後の「煙は美人の方へ」でのきれいな終わり方が嬉しいです。推理の謎のレベルもちょうどよく、わくわくしながら読めたのもよかった!
読了日:12月30日 著者:石持 浅海
Heart Beat
『再会』、ラストのシーンで涙が・・・改めて『船に乗れ』がすばらしい作品であったことを確認できました。他では青臭いけど『peace maker』や『シャンディは、おやすみを言わない』が、青春の臭いを感じさせてくれるいい意味での「若い」作品でした。是非中高生に読んでもらいたいです(『再会』はもとの作品『船に乗れ!』を読んでから読むことをおすすめします。
読了日:12月28日 著者:芦原 すなお,伊藤 たかみ,小路 幸也,楡井 亜木子,花村 萬月,藤谷 治
ナンヤネンの来た日
魔法の話が出てきた辺りから、なんとなく梨木香歩ッャCなと思いました。ナンヤネン、ホントいい奴だなぁ。。
読了日:12月27日 著者:かしわ 哲
あおいくも
ウンゲラーのブラックユーモア(傘が頭に刺さった絵)もありながら、訴えたいことはシンプル。このくらいの表現がちょうどいいと思います、平和って。
読了日:12月27日 著者:トミー ウンゲラー
GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)
美少女から発せられる老婆のような声。どんなんだろう?あと20世紀初頭なのになぜか現代っぽいしゃべりだったので読みやすかったです。
読了日:12月27日 著者:桜庭 一樹
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)
山場はゾシマ司祭死去の場面と、ミーチャが父親殺しで捕まるところですが、断然ミーチャがつかまってからが面白い。まさにキ○ガイじみている(笑)名誉にこだわる割には、銭金を借りるのはかまわなかったり、取調べの些細な言葉にいちいち腹を立てたり。下巻が今から楽しみです。
読了日:12月17日 著者:ドストエフスキー
死ねばいいのに
言い過ぎかもしれませんが、ケンヤの問答は、ソクラテスの問答(やっぱり言いすぎですね)を想起させます。つらい苦しいを積み重ねた結果が「死」であるのと、しあわせを留めるための手段が「死」だというアイロニカルな結末が良かった。でも正直、登場人物の中に死にたいと思ってる人、一人くらいいても良かったのでは・・・
読了日:12月12日 著者:京極 夏彦
エミールくんがんばる
エミールくんと釣り上げた船長さんの友情が、ウンゲラーの絵とあいまって、とても暖かな話になっています。どちらかというと大人向けの絵本かと思います。
読了日:12月11日 著者:トミー・ウンゲラー
折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
中世ヨーロッパの小島ソロンでの殺人事件、しかも相手は魔法使い、ファンタジーや洋物ミステリは殆ど読んだことがありませんでしたが、最後までするりと読了できました。非現実な魔術や呪いがあっても、推理が成立するところに(筆者コメントにありましたが)ミステリの懐の深さを感じました。
読了日:12月09日 著者:米澤 穂信
舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)
全部の話のオチが、推理して謎が解けても解決しないものだというのがこの話を盛り上げているのかなと思いました。特にラスト2話、次回もエミリーと舞田ひとみがメインの話が読みたいです。でも3年後か・・・
読了日:11月30日 著者:歌野 晶午
白銀ジャック (実業之日本社文庫)
他の方の感想にも書いてありますが、あっさりしすぎですね。毎度毎度美人が出てくる展開もひねりがないです。一気読みできるので、気軽に読めますけど・・・
読了日:11月30日 著者:東野 圭吾
願い
いつもどおり、面白いのですが、そろそろ中篇~長編を書いて欲しい作家の一人です。新しいネタをわざとらしくなく書ける貴重な作家なので。
読了日:11月24日 著者:藤野 千夜
謎解きはディナーのあとで
悔しい、どれか一つくらい解けるかと思ったのですが、一つも解けなかった・・・テレ朝の深夜ドラマ枠辺りでドラマになったら面白そうだと思いました。
読了日:11月22日 著者:東川 篤哉
オー!ファーザー
やっぱり細かい笑いのネタがたまらない。おそらくありえないだろう設定をしれっと書くところが心憎い。まさに伊坂幸太郎のコメディといった作品でした。鱒二のオヤジのネタは、途中からうすうす気づいてしまいましたが・・・
読了日:11月19日 著者:伊坂 幸太郎
ブレイズメス1990
天城センセが朗々と持論を展開する場面では、溜飲が下がる思いでした、ブラックペアンからの続編(?)では、『バチスタ』シリーズの高階院長がまだまだ小童扱いされているのも面白いところです。バブルに浮かれたあの頃に、天城センセの言うとおりに医療が改革されていれば、今の医療現場の疲弊は無かったのでしょうね。ただ、横文字のあだ名の濫発が無ければもっと感情移入して読めるのに、残念です。
読了日:11月10日 著者:海堂 尊
ウィトゲンシュタイン家の人びと―闘う家族
訳者あとがきにあるように、私もルートウィヒ・ウィトゲンシュタインに興味がありこの本を読み始めたのですが、不出世の哲学者も、この冗談のように金持ち一族の中では、それほど目立たなくなるのが不思議です。パウルの音源に触れる機会が少ないというのも残念です。それにしても、同性愛者が多かったり、癌で亡くなる方が多かったり、天才が多い一家の宿命なのでしょうか。
読了日:11月10日 著者:アレグザンダー ウォー
どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
なんとか、どちらが犯人か似は行き着きましたが、小説の運命とはいえ、出てくる小道具が時代遅れ感が否めませんでした。次は上級編「私が彼を殺した」に挑戦しようとおもいます。
読了日:11月09日 著者:東野 圭吾
バイバイ、ブラックバード
繭美に尽きる。本当にいいキャラだと思いました。「不知火といえばドカベン白新の不知火」のくだりと、マッサージチェアの「お試しなのにお前らのは本番だろうが」云々のくだりでは爆笑してしまいました。とにかく伊坂幸太郎エンターテイメントのエッセンス満載です。
読了日:11月05日 著者:伊坂 幸太郎
マリアビートル
グラスホッパーを読んだのがもう3年も前の話なので、色々忘れていたけれど、関係なく楽しめました。あの王子が終始イライラさせる存在でしたが、最後どうなったかの記述がなく、なんとなくもやもやしたままです。それにしても、あちらこちらにちりばめられたキャラクターの台詞内の「小ネタ」は、いつも私の笑いのツボを刺激してきます。
読了日:11月04日 著者:伊坂 幸太郎
音もなく少女は (文春文庫)
一気に読了、頭の中で映像化しながら読める本でした。フランのイヴに対する愛情の深さ、この一言に尽きます。
読了日:11月02日 著者:ボストン テラン
カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)
序盤、読むペースが上がりませんでしたが、中盤から徐々にスピードが上がり、終盤にかけてのアリョーシャとイワンのやり取り部分は圧巻でした。これからこの兄弟の「カラマーゾフの血」がどのように暴れるのか楽しみです。
読了日:10月25日 著者:ドストエフスキー
神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件
とにかく長い、ここまで長くする必要ないような気もします。登場人物の鰍ッ合いは面白かったので、残念です。
読了日:10月23日 著者:奥泉 光
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件
読了日:10月22日 著者:奥泉 光
薔薇を拒む
あっという間に読了、ラスト前のネタバレクライマックスのところが一番読み応えありました。まさか母親の嫉妬まで分かっていながらこんなことを・・・「世にも奇妙な物語」辺りで実写化したら面白そうですね
読了日:10月18日 著者:近藤 史恵
船に乗れ! (3)
見せ場は二つ、南が戻ってきて一緒に演奏するシーンと、金窪先生に誤りに行くシーン。特に金窪先生のシーンは、胸にぽっかりと穴が空いてしまったような虚しさが残りました「僕たちは友達にだってなれた」二人が、もう二度と会うこともないという現実・・・最後、何者にもなれなかった主人公のモノローグが、ちょうどよい余韻と苦さを残して物語を結んでいます。ブラビッシモ!!
読了日:10月15日 著者:藤谷 治
船に乗れ!(2) 独奏
全巻通して読み終わった後、2巻でのジェットコースターのような話の展開、嫌いじゃないです。主人公が感情の波に飲み込まれていく様は、まさに思春期そのもの(にしてはあまりにヘヴィーな内容ですけど)
読了日:10月10日 著者:藤谷 治
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
1巻を単独で読み終えたときは、爽やかな青春小説だと思いましたが、全巻と押して読み終わった後は、2・3巻で主人公を待ち受ける未来への序章に過ぎないといった印象です。見切りの早い、どこか大人びた子供というのが、大人っぽいのではなく、しっかりと子供でいられる人間こそが大人なのだということ、そしてそれに気が付くのは大人になってからなんだということを改めて思い知らされました。出来れば中高生に読んでもらいたい本です。
読了日:10月04日 著者:藤谷 治
GOSICKIII ―ゴシック・青い薔薇の下で― (角川文庫)
ヴィクトリカのツンデレがいっそう顕著になるのが、2巻の終わり~3巻だと思います。謎解きは・・・もう完全にサスペンスですね、はい。
読了日:01月01日 著者:桜庭 一樹
読書メーター