りあるえすてぇいと・にゅうす

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ブックレビュー、仕事と人生

2013-04-12 17:21:00 | 読んだ本あれこれ
入退去のピークも先週末で終わったはずなのに、なんだかんだで入居後も色々雑務が残っております。

今日は、4月から入居したアパートのお風呂栓がないとの連絡・・・他の業者さんからの紹介で入っていただいた方だったので、入居立会い前に部屋をチェックしたのですがなんたる初歩的確認ミス。。。


忙しい忙しいといいながらも、図書館からはどんどん予約の本が入ってきます。最近読んだ中では、この本が本当にすばらしかったです。



『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』 金子哲雄 著


昨年、肺カルチノイドでなくなった流通ジャーナリストの金子哲雄さんの遺作です。

迷惑がかからないよう、自分の病名をごくごく一部の人にしか明かさず闘病を続けていたので、なくなったというニュースを聞いたとき、本当にびっくりしました。



何がすごいかというと、なくなる直前まで、仕事をしているんです、金子さん。


仕事が好きだというのもあるでしょうが、私には真似出来ないです。自分がもし、いつ死んでもおかしくない病気になったとしたら、仕事を続けたりはしないでしょう。

だって死んじゃうんだから、好きなことだけやっていたいのが人間ってものでしょう!(私だけ?)

それどころか、どうせ死ぬから・・・といった捨て鉢なことを一切いわない。最後の最後まで全力で仕事をして、できるだけ迷惑をかけないように。。。それだけを考えているんです。


その心境にたどり着くまでの葛藤や苦しみは、計り知れないものがあるでしょうが、最後の最後に自分の葬儀をプロデュースして亡くなる姿には、目頭が熱くなりっぱなしでした。


金子さんは、きっと人生を余すことなく生きたんでしょうね。余りにも短い生涯でしたが。


自分も、人生の最後を迎えるときは、金子さんみたいな心境にたどり着けるのかなぁ・・・とつくづく考えさせられました。


流行本が嫌いな方でも、この本は読んで損は無いと思います。読み終わったら、人生について、考えたくなりますよ。

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