りあるえすてぇいと・にゅうす

徒然なるままに更新しておりました・・・

読書の夏 ブックレビュー 

2010-07-20 09:20:00 | 読んだ本あれこれ
 昨日までの三連休、皆さんは海に行きましたか?私は海の前を通って帰ってきただけでしたが、凄い人手でした。去年がさっぱりだっただけに、観てるだけで嬉しくなります。

 さて、暑い日が続くようですので、おとなしく涼しい部屋で読書と言うのも良いかもしれませんね。
 と言うことで、今回はブックレビュー 東野圭吾さんの『プラチナデータ』をご紹介します。

 舞台は近未来の日本、犯罪捜査のために全国民のDNAをファイリングしようという警察庁の研究員と、それに対して懐疑的な警視庁の刑事が主人公です。全国民のDNAさえ集まれば、犯罪は劇的に減るかと思われていた矢先、犯人不明の連続暴行殺人が起こります。そんななか、DNAデータのファイリングプログラムを作成していた人間が殺害され、その現場に残されていた髪の毛のDNAがなんと・・・


 といったあらすじです。


 最後まで一気に読ませる話の構成力はさすがと思いますが、最後になにか心に残るかと言われるとそうでもない。クライマックスでの犯人の行動はちょっと不可解と言えるものでした。ご都合主義というか、何と言うか・・・ちょっと物足りなさを感じてしまうのは、東野圭吾さんの作品にたいしてハードルを上げているからでしょうか。
 

 肩肘張らずに読める、純粋な娯楽作品です。いままで東野圭吾作品を読んだことの無い方には、東野圭吾さんの文体が自分似合うかどうかしるのにちょうど良いかもしれません。