久々の読書レビュー もしドラ

　今日はモーニング野球があったのですが、何と相手の人数が揃わず不戦勝・・・雨で1ヵ月以上延ばされた挙句不戦勝・・・何たる


さて、皆さんは｢もしドラ｣という言葉をご存知でしょうか？正式な名前は｢もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら｣




　一見するとライトノベルと間違いそうなこの本、ビジネス書としては異例の売上げだそうです。


舞台は進学校である都立高校、その平凡な野球部の女子マネージャーが、ドラッカーの｢マネジメント｣を読むことで、マネジメントに目覚め、野球部を何としても甲子園出場させるために奔走する姿が・・・というのがあらすじです。



着眼点が面白く、恥ずかしながらドラッカーの著書を読んだことがなかった私は、ずっと気になっていたドラッカーへの入門書として期待しながら読んでみたのですが・・・




　正直、小説という括りでは、二流のライトノベルの域を出ない内容でした。あまりにご都合主義な設定(進学校になぜか全国レベルの選手が何人も居る)、野球部があまりに野球の練習を知らない(20年前に西関東ベスト16に入っているのにそれが全く受け継がれていない)、お涙頂戴のラストにしらけてしまったというのが素直な感想です。特に、クライマックスで某○ヴァの重要な台詞｢逃げちゃダメだ｣をそのまま使っているところなんか・・・もう、ねぇ。



　かといって、ドラッカー入門書として充分な内容かといえば、要所要所でチョコチョコ出てくるだけで、ドラッカーの言わんとしていることを充分に伝えきれていない様に思いました。やっぱり楽をしないで、最初からドラッカーの｢マネジメント｣を読め、ということなんでしょうね。




　でも、普段本を読まない人にとっては、ドラッカーの世界に踏み出す為の第一歩としていいのかもしれませんね。