BES大山(鳥取)

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天狗と民話3

2009-06-23 08:47:22 | 歴史・文化
今回は弁慶側ではなく、弁吉側から見たお話。

弁吉は生まれた時から、みにくく縁が無かった。

 お前は、紀伊国、田那辺の誕象と言うものの子だが、
 父は盗みや殺生を動き、母は不浄の身で権現に参詣して
 叶わぬ子を願ったため、お前のようなぶざまな子が生まれた。
 しかし、あまりにも熱心に祈るから、仮初の縁を結んでやろう。

と、縁結びの神様で知られる出雲大社へ参ると、夢告げがあった。
その神託に従って、弁吉は枕木山の麓の長海村へ移り住んだ。

ある日、その地に山伏が現れ、

 出雲の神の結にて、汝の夫と定りぞする

と言い、弁吉は身ごもり、つわりで鉄が欲しくなり、
鍬を盗んで食べていたが、村の童子に見つかってからは
それまで柔らかかった鍬が、急に固くなり食べれなくなった。

弁慶は生まれた時から、髪も髭も歯も生えそろい、左肩には
摩利支天(武士の守護神)、右肩には大天狗という文字があった。

身体は真っ黒で鉄の様だったが、途中で鍬を食べるのやめた為か、
首の下だけは普通の人間と同じように肌色だった。

そんな子を普通のうぶ湯を使わせてはと思い、
弁吉は自ら井戸を掘りうぶ湯とした。

興味がある方は、山陰の民話(佐藤徳堯著)に詳しく書かれています

▼大山寺にある弁慶地蔵
弁慶地蔵があったり、馬を繋いだと言われた跡があるのは知っていても、何故、此処に…?と言う人は少なからず居るはず。次回はそれで
今日8時の気温は17度。天気は雲時々晴。

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