BES大山(鳥取)

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ブナと保水力1

2007-11-18 08:18:32 | 自然情報
ブナは役に立たない木として、
「木」へんに「無」いと言う漢字が当てられています。

何故、役に立たないと言われているかと言うと、
ブナの木はおおよそ8トンもの水を蓄える事ができると言われ、
木に水分を多く含んでおり、建築資材に向かないため
(乾燥によってサイズが狂いやすい、腐りやすいなど)
と言うのが主な理由とされています。

これがブナ関する定説ですが、ブナの木自身(幹・枝など)は
殆ど保水力を持たず、ブナから落ちた葉の方に
水を蓄える力がある言うような話(ネタ?)を指導員の先生から。

樹木の基本的な構造(?)をみると、幹の中心部(心材)の細胞は死んでおり、

樹皮の部分は、生きている細胞(樹皮細胞)と
死んでいる細胞(樹皮の表面部分)が混在し、
形成層の部分は100%の細胞が生きています。
周材の部分では5%~20%程度しか活動していません。

▼色水を吸わせた枝の断面
樹木の断面図(栗の枝)

動物の場合は死んでしまった細胞は分解されて
体外へと排出されてしまいますが、
植物の場合は死んだ細胞はそのままで、
その周囲を生きた細胞が取り込んでいきます。
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今日8時の気温は5度。天気は曇。