感染症・リウマチ内科のメモ

静岡県浜松市の総合病院内科勤務医ブログ

寒冷凝集素症について

2017-01-24 | 免疫
前回の続きです。症例では過去に報告されたような溶血性貧血をきたしうる薬剤使用歴はなく、また直接クームステスト(DAT)が陽性の結果であり自己免疫性溶血性貧血が疑われました。さらに、抗C3およびポリ特異的試薬を用いたDAT陽性で、抗IgGを用いた試験では陰性で温式よりは冷式AIHAが疑われました。これには、CAS (寒冷赤血球凝集素症)と発作性寒冷血色素尿症(PCH)があります。PCHはほとんど小児 . . . 本文を読む