押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

宮澤喜一氏の死去

2007-06-29 11:37:45 | きのうきょうの話題
宮澤喜一氏が亡くなった。以前に宮澤喜一回顧録を読んで感想を書いた。

新聞、テレビ等の報道で私が良く書けていると思ったのは読売のこの記事である。線形理論のケインズ理論を非線形の範囲まで拡張して日本経済に適用してしまった誤りは末代まで日本国民に巨額の負債を強いた事になる。本人も反省しているとこの読売の記事には書いてある。
米国、EU、中国等の市場経済諸国にとってはまたとない学習材料を提供した事になるだろう。
その他の記事、テレビ報道はやれ平和主義者だの財政通だの中身のない、適当な、ありきたりの評価を陳列しているだけである。

しかし我々は今後どのような国を構築して行くかを考える時に大変な足枷を嵌められた事になる。宮澤喜一一人の責任ではないことは明らかで、国民がそうした選択肢を選んだ訳であるから、最終責任は我々国民にある。問題を数十年、百年に渡って先送りした事になる。彼はそうした意味をあの時説明はしなかった、と記憶する。それが頭脳明晰な人間のすることだろうか。


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