押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

耐震設計書の偽造

2005-11-23 22:12:50 | きのうきょうの話題
耐震設計書の偽造問題はその深刻度を増している。今回の当事者の姉歯一級建築士は200近い設計を担当したらしいが、その全てをチェックする必要が出て来た。また、こうした偽造問題は姉歯個人に限らず、同じような手口が他の建築設計事務所で行われていた可能性がある、との考え方が出て来ている、らしい。多分そうだろうと私も疑う。

設計書は国土交通省のソフトウエアを使って試行錯誤的に行うらしい、事がこの間の新聞報道などで説明されている。もしそうなら、最終結果を数値データとして、CDROMなりで添付提出を義務付けてはどうだろう。そして、設計ソフトとは別に検査ソフトを用意し、それを用いてチェックすれば、迅速に行えると考える。

こうした事を行うには、性悪説に基づいて、あらゆる妨害、攻撃に耐えられる検査ソフトを用意しなければならない。例えば、現在商品としてセルコンピューウティングというある種のスーパーコンピューターが売り出されている。これはそもそもはお金のない科学者が遊んでいるワークステーションなどの計算機資源を有効利用して、安く計算を行うことを考え出したことが基になっている。地球外文明探査、新薬開発、等などが魁となっているが、これはプログラムを細切れにして、WS,PCなどにプログラムを分担実行させ、そうした結果をつなぎ合わせて、総合計算結果を得る、というものである。個々の計算には善意のユーザーだけでなく、悪意のユーザーが居ることも勘案して、そうした要素もチェックしながら、総合計算結果を得る作業、作業プログラムが考案されている、と言う。
私はこうした事に多少関わりがあり、日本の計算機メーカーに誘い水を掛けたが、乗ってこなかった、20年近く前の話である。そのメーカーは現在セルコンピューティングの販売元の一つである。

耐震設計書の製作ソフトウエアにはこの位の用意周到な準備が必要なのではないだろうか。

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