押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

人災ー性悪説、間違い、不勉強・・・

2005-12-10 10:06:51 | きのうきょうの話題
みずほ証券による誤発注と言うハプニング、事件があった。株価と株数とを入れ間違え、発信してしまった、と言うよくある単純なミスである。双方の数値が近ければ問題にはならないが、かけ離れているとトンデモナイことになる。今回はそれだった。相場は乱高下し、ストップ高、ストップ安を繰り返したそうな。これらの値は悪意ある株売買人が居る事を想定した上限、下限なのだろう。と言うことはこうした間違いに対する歯止めがシステムとして組み入れられていなかった、と言う事になる。ネット証券会社が沢山出来ているのだから、こうした間違いが過去にもあったことは引用した新聞記事からも明らかである。だからこれは人災と言うべきで、勿論入力した人の責任ではない、ある。
・・・と書いたが、1円で61万株と売り注文をだして、誤りに気付き、同じ値段で取り消そうとしたが、東証側ではストップ安の金額57万円で値がついた。だから57万円で61万株を取り消す、とすれば、取り消し行為は成立したと言う。うーーん。消火訓練をしないで、消火器の使い方が判らず、火元に放り投げた、と言う類の笑えない話だ。

松下の温風機の不具合による死亡事故が止まらない。これはおかしい。原因は判っているが、それに対応処置が出来ない、と言える。私から見れば、対応処置が不完全で、それは原因究明が不十分で、判ったと早飲み込みしている、としか思えない。対応処置をしているグループが自縄自縛に陥っている可能性がある。こうした時は外部の素人を入れて、頭を冷して、考える必要がある。
同じような状況にあると思えるのが、三菱ふそうのトラック事故の頻発である。こうした場合、現場の技術者は外部の人間が入ることを拒むのが通例で、会社のトップの賢明な決断が必要となる。それが出来なければ監督官庁の出番である。勿論、ユーザー、市民による追求も大切。一言で言えば、やはり、不勉強と言う事になる。

耐震設計偽装事件はシステムとして性悪説をとっていなかったために歯止めが掛からなかったと言えよう。

大規模な事業、行為、大金が動いている世界では性悪説、間違い、不勉強などなどについて不断のチェックが必要である。



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