比企丘陵の沼について、いろいろネットで調べていて見つけたのですが、
立正大学 地球環境科学部の学部刊行物の中に小論文がありました。
「比企丘陵地域の農業ため池について」 2003年
http://ris-geo.jp/publication.html
調査項目は水温と溶存酸素ということで、失礼ながら、そこには興味がないのでありますが、
この地域の沼(ため池)の概要を知ることができました。
これによると、滑川町は、関東地方の市町村単位では最も多い約200個の沼があって、
それに、東松山や鳩山などの周辺地域を含めた比企地方の合計では600個弱。
埼玉県にある沼の約80%がこの地域に集中しているとのことであります。
うーみゅ。ミニベロも走れば小沼に当たるであります。
■関東一、沼の多い滑川町を中心とするエリア
赤丸の1は、上記論文で調査した28個の沼の中で最大とされた福田地区の大沼。
赤丸の2は、大榎といぼ地蔵のそばの地獄沼。
地図を見るたびに、沼の多いところだなぁと思っておりました。
しかし、関東1都6県の沼の数を合わせても、全国にある沼の2%だけとのこと。
平野が多いからか、水路が発達したからか、開発で減ったかはわかりませんが、
日本にはまんだまだ沼の多いところがあるのでありますね。 私はものを知らなすぎる。
上記論文では、「...ため池は瀬戸内海を囲む地方に多い...」とのことでしたので、
地図を拡大したり縮小したりとぐりぐり見ておりましたら、「!」 な地域を見つけました。
■兵庫県加古郡稲美町を中心とするエリア
地図の縮尺は全て同じにしてあります。
土地勘がないのでピンとこないのでありますが、播磨地方の中部丘陵や、
播磨灘に面した地域がすごいのです。
■兵庫県加西市上宮木町を中心とするエリア
密度も、沼(ため池)の大きさ(表面積)も全くすごい。淡路島もすごいです。
ここなら、ミニベロも走ればため池に落ちるであります。
小さな谷の谷頭を堰き止めた小さな沼が多い滑川町の地図は、
この地域の密度に比べれば、全くスカスカであります。うーみゅ。
稲美町で調べていたら、「ため池王国・東播磨の挑戦」というサイトもありました。
ここはいつか走って見てみたいと思うのでありました。
「 大地への刻印 」 農業土木歴史研究会編著という本は手に入るのだろうか。
うーみゅ。