Sweet Dadaism

無意味で美しいものこそが、日々を彩る糧となる。

コラージュ0405

2009-04-05 | 春夏秋冬
 今年の誕生日は珍しく桜が満開だった。
幼い頃は、桜は誕生日に満開になるものと決まっていたのだが、
近年は気温の高まりに比例しているのだろう、3月中に満開を迎えることが多くなって、
誕生日にはいつも豪勢に花吹雪を散らせるばかりだった。

もともと私が好きな桜のすがたは、
3分咲きの頃と、はたはたと音が聞こえそうなくらいの散り際なのだけれど。


 誕生日に届いたもの。

 社長と事業部長から届いたメッセージ。
 友人から貰った妙にご立派なヘッドホン(なぜ?)。
 Happy Birthdayの歌を歌いつつ後楽園の桜を自録した動画。
 既に家にあるのと全く同じ、ある美術史家の著作。
 新入社員の友人から貰ったフランス港町土産の青い蝋燭。
 いつも隣にいる人から貰った小さな小さなネックレス。


青い蝋燭で示された先にあるメッセージの意味を本に照らして探しながら、
ネックレスに散りばめられた石の放つ小さな小さな音をヘッドホンで拾う。

そこから読み取れる先に意味はなく、
あるのはただ「存在」と、
「存在」に向けられた思いのひとかけら。



出来損ないの暗号のように脈絡のないプレゼントを繋ぎ合わせて、
何いろのコラージュが出来上がる?

そのコラージュに桜をトッピングしたあとで、どんな名前をつける?