雨の日にはJAZZを聴きながら

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金曜深夜のジャズ日記

2008年02月29日 23時49分55秒 | JAZZ


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The Classical Jazz Quartet  『 Play Rachmaninov 』 2006 Kind of Blue 10004
ケニー・バロン、ステフォン・ハリス、ロン・カーター、ルイス・ナッシュのカルテットによるクラシックを題材にしたシリーズは本作のラフマニノフ以外にも、バッハとチャイコフスキーがあります。もともとは2002(3)年にVertical Jazz Lebel から発売になったシリーズですが、2006年にKind of Blueからリマスターとして蘇りました。ラフマニノフのピアノ協奏曲2番をボブ・ベルデンがアレンジ。現代盤MJQとも呼ぶべき4人が気品に満ち溢れた素晴らしい演奏を繰り広げます。ラテン・タッチのアレンジなので、最初はちょっと倒れそうになりましたが、聴き込むうちにすっかり魅了されてしまい、今ではすっかり愛聴盤化しています。リマスターを謳うだけあって録音も実に素晴らしい。


Rachmaninov  『 Piano Concertos No.2&3 』 1994 Grammophon
ラフマニノフは最も好きな作曲家の一人で、特にこのピアノ協奏曲第2番が一番好き。本作はアバド指揮のベルリンフィルで、ピアノはリーリャ・ジルベルスタイン。個人的にはアシュケナージよりもこちらがお気に入りです。


Franco Ambrosetti  『 Grazie Italia 』  2000 enja 9379 2
拙ブログにもたびたび登場するアンブロゼッティですが、彼の最高傑作は?と聞かれたら迷わず本作だと答えるでしょう。それくらい素晴らしい。カンツォーネの哀愁を帯びたメロディーに身も心も揺さぶられます。瞠目すべきはダド・モロニとアントニオ・ファラオの演奏です。2人とも信じられないくらい巧い。


Orchestre National de Jazz  『 Monk Mingus Ellington 』 1993  Label Bleu
 Ambrosetti の 『 Grazie Italia 』を聴いていたら、無性にビッグバンドを聴きたくなってきた。久し振りにONJでも聴くか。と、CD棚を眺めながら今日はDenis Badault の三部作の中から 『 Monk Mingus Ellington 』 を引っ張り出してきました。流石に午前1時を回っているのでヘッドホンで聴くことにしましょう。お~、この変態アレンジはたまりません。多少酒が入っているからなおさらです。摩訶不思議な桃源郷へ誘うに魅惑の世界。ユーホリックに満たされ、あ~極楽極楽。


Hal Galper  『 Children of The Night 』  1997 double time records
ヘッドフォンをつけて超絶爆音でONJを聴いていたら、もう一枚爆音で脳髄直撃してくれそうな盤を聴きたくなり、Micheal & Randy Brecker が参加しているHal Galper の本作を取り出して聴いています。本作が録音された78年といえば、ブレッカー・ブラザーズの『 Heavy Metal Be-Bop 』が制作された年でもあるわけで、結構、意外な感じがします。ご存じのようにソースは『 Redux'78 』と同じニューオーリンズでのライブですが、個人的には本作のM-1≪ Speak With A Single Voice ≫の鬼気迫るブレッカーとギャルパーのソロが好きなので『 Redux'78 』よりも聴く機会が多いです。膨大なマイケル・ブレッカー参加作品の中でも傑出の出来の良さではないかと思うのですが。


Mike Ledonne  『 Night Songs 』 2005 savant SCD2067
マイク・ルドンは大好きなピアニスト。90年代のcriss crossに残された諸作品にも愛着がありますが、近年のものでは本作が愛聴盤です。いつでも安心して聴ける質の高い娯楽性が魅力ではありますが、なんとなく、ジャズに対しての一本筋の通った職人気質の姿勢に、理屈抜きに魅力を感じてしまうんですよね。実に味のあるピアノを弾くミュージシャンです。