雨の日にはJAZZを聴きながら

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Kasper Villaume 『 Hands 』

2006年02月04日 22時14分49秒 | JAZZ
今日は,午後から勉強会が麹町であったので,その帰りに久しぶりに御茶ノ水のDUに寄って,数枚新作を買って帰りました。お目当てはキャスパー・ヴィヨームの最新作『 Hands 』とヘルマン・クシチの『 Y despues…Que? 』だったのですが,ついでにポール・モチアン・バンドの『 Garden of Eden 』,デイブ・ペックの『 Out of Seattle 』なども買ってしまいました。まずはヴィヨームの『 Hands 』を聴いてみました。今回のアルバムは,今までのラーシュ・メラーに代わってクリス・ポッターが参加しています。ドラムとベースもクリス・ミン・ドーキーとアリ・ジャクソンに代わってします。さて,出来はどうでしょうか…..。

いや~,素晴らしいです。かなり気合が入っています。これは“買い”です。正直,今まで僕はクリス・ポッターがあまりピンとこなかったですが,ここでのソロは凄いです。M-2<Captain Kirkland >などのモーダルな楽曲でのスピード感,疾走感のあるお得意うねうねソロは爽快です。ラーシュ・メラーとの快作『 Outrun 』,『 #2 』が霞んでしまうほど,ヴィヨームとポッターの相性は良いです。ヴィヨーム自身のライナーによると,今回のメンバーとの録音は彼の夢だったようです。かなり前から彼らとの録音を想定してオリジナル曲を書いていたようです。プロデューサーは前作『 117 Detmas Avenue 』同様,クリス・ミン・ドーキーで,録音エンジニアはご存知ジェイムス・ファーバーです。中高音域のクリアでシャープなミキシングは現代ジャズ録音のスタンダードになりつつあります。

ドラムのアリ・ジャクソンがなかなか巧いので,どんなアルバムに参加しているのかちょっと検索してみたら,カート・ローゼンウェッケルの最新作『 Deep Song 』で叩いてました。このアルバムはローゼンウェッケルの中では一番好きなアルバムなんですが,てっきりジェフ・バラードが叩いていると思い込んでいましたが,半分の曲でアリ・ジャクソンが叩いていたんですね。これから注目のドラマーかな。

いつもながら,買ってきたその日に聴きながら書いているので,なんとも漠然としたコメントになってしまいましたが,好き嫌いは別として,出来は良いのは間違いないでしょう。ヴィヨーム万歳。ポッター万歳。

Kasper Villaume 『 Hands 』stunt STUCD 05122
Kasper Villaume (p)
Chris Potter (ts,ss)
Chris Minh Doky (b)
Ali Jackson (ds)

P.S.始めにお茶の水DUに寄ってこのCDを2510円で購入。その後,秋葉石丸輸入盤フロアに寄ったら,なんと2289円で売っていた。がっくり。ヘルマン・クシチの『 Y despues…Que? 』もDUで3035円もした。高け~。

それにしても,またSTUNTのCDは裸で入っていた。しかもきつきつ。誰かジャケット破かなきゃいいけど。6面観音開きのデジパックでコストかけているんだから,もう少し考えて欲しいな。