部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

2月公演

2010-02-20 | 文楽
昨日、再度二部に行ってきて、これで私の文楽2月公演はおしまい。

綱大夫、住大夫さんが昨日は気のせいか少しお疲れ気味だったような。
この季節の東京で毎日舞台をつとめるのは大変なことでしょう。


今回の公演を振り返ってみると、


第一部 『花競四季寿』
     『嬢景清八嶋日記』

第二部 『大経師昔暦』

第三部 『曽根崎心中』



まず、一部。

今回実は二部の「大経師」を一番楽しみにしてたんだけど、見終わってみたれば一部の「嬢景清」が一番面白かったなー

『四季寿』は、文雀さん…じゃなくてタコと「出てくるくるくるくるくるくる~」でご陽気な夏の海女もだけど、
冬の鷺娘も文楽では明るいんだねー

呂勢さんと咲甫さんの声はこういうのにピッタリとはまりますね。
和生さんの鷺娘が可憐で、早変わりのところでは思わず拍手をしてしまったけど、
え。周りのだーれも拍手してない・・・
ので、私も「ぱちっ・・・(1回だけ)」しかできず(その辺、気が小さい)
一本締めするただのヘンな人になってしまいました。


そして『嬢景清』。
前回も書きましたが、これは泣けた。

「花菱屋」は千歳さんの熱演で私にもわかりやすく、特に女房がごうつくだけどちゃんと愛すべきキャラになっていて、
「花菱屋、結局善人だらけでいいお店じゃん」
と、おばちゃんはお糸ちゃんの今後にひと安心。
それにしても糸滝は14歳とは思えぬ親思いのできた娘、
引きかえ、何倍も年を食ってる私のこのしょーもなさよ・・・


「日向嶋」、最初に景清が出てきたときは、すごい形相の首なのに、背に刺した梅の枝がまるで髪にお花飾ってるみたいで、
いやん、悪七兵衛ったらちょっとキュート♪ジョニー(男子フィギュア)のバラの冠には負けるけどね~
あと、糸滝って、もしかして景清と阿古屋との間にできた隠し子?
あれ、話ごっちゃになってる?
 
・・・などとしょうもないことを考えている内に、あれよあれよで泣いてる羽目に。


これはもう一回見てみたいなー
五段構成のうち三段目の上演だそうだけど、全段通すとどういうお話しになるのでしょうか?
例えば、花菱屋に戻った糸滝は、更に父親のためにお金を工面しようと手代の茂兵衛に頼み、やがて茂兵衛とうっかり閨を共にすることに・・・

って、それは二部「大経師」だ。


二部・三部については、また。



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