部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

2014年4月公演◆菅原伝授手習鑑 (二段目ー1)

2014-04-29 | 文楽
【道行詞甘替】 【安井汐待の段】


「杖折檻」の前に、今回は飛ばされてますけど道行と安井汐待があります。
ついでなんでちょっとばかり。

この道行詞の甘い辛い?甘じょっぱい?みないなところでは、斎世親王と苅屋姫のふたりを見つけた桜丸が飴売りに扮して
「飴の荷箱の片々に、御ふた方を入れ参らせ」
覚寿の家目指して担いで行くわけですが、顔に似合わず力持ちなのねーとびっくりしますよね。
人をふたりも担いで行くってあなた。
沼津の平作だったら一歩たりとも動けませんね。
桜丸、優男に見えて実はマッチョな西島秀俊タイプでしょうか。
もしくはライアン・コズリングとか?
そうだったら、八重、相当羨ましい。

で、飴買いに来たお客から菅丞相が筑紫に流されることになり安井で汐待ちをしていると聞き、
なんてこった、こーりゃたいへんだ!となるわけだ。

辿り着いた安井では菅丞相の左遷は自分たちふたりのことが引き金と知り、
桜丸も、仲立ちした身にとって
「辛さ苦しさ桜丸、骨にも身にも沁み渡り」
と自分の軽はずみを激しく悔いるのであります。

そしてここがあると輝国のいいもんぶりがよりわかるんですけどねー
「表を立てて心は情け、」
と事の筋を立てつつも菅丞相を土師の里へ寄れるよう計らったり。
姉の立田の前も「東天紅」であっさり夫に殺されてしまうばっかりではなく、一家の嫁として娘として姉として、至って常識的なとこもあるってちらっとわかるし。

輝国の提案どおり、丞相、苅屋は覚寿の元へ、親王は法王の御所へと別れゆく~