部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

2012年4月公演

2012-05-01 | 文楽
部長、千穐楽ギリギリにオーサカで部活してきた!


後半一部は

【祇園祭礼信仰記】
  金閣寺の段 
  爪先鼠の段 

【桂川連理柵】
  六角堂の段 
  帯屋の段 
  道行朧の桂川

二部

【加賀見山旧錦絵】(かがみやまこきょうのにしきえ)
  又助住家の段
  草履打の段
  廊下の段
  長局の段
  奥庭の段


一日劇場に籠ってシリ痛いし新幹線まで猛ダッシュして腰ヨロヨロなったけど、楽しかったー
特に「加賀見山」はどうしても観てみたかったので、あたふたと大阪まで行った甲斐がありました。

今回、「草履打」の女中達・ツメガールズ(ブルーチーム vs. ピンクチーム)、特にピンクチームは個性的なツラ揃いで目が釘付け、一番のヒットでした。
わざわざ大阪まで行ってそこか。 そんなとこが一番か。

そして玉也さんと岩藤の口角が同じ角度であるというツボにもハマってしまい、今まさに尾上(和生さん)が人生最大の屈辱をうけている最中というのに、ニヤニヤしながら観てる羽目になってしもた。(ひどい)

松香さんと玉也さんの岩藤、予想通りの高慢なねちっこさで「これこれ、これが観たかったのよー♪」
と、ここで私の今回の目的は8割方達成したようなもんでしたね。

それにしても長局でのお初は素晴らしかったですねー。
特に楽前日に見たお初がそれはそれは生き生きとしていて、対して遣っている勘十郎さんの存在の薄さにちょっとびっくりした。いない人になってたもん。
それくらい、お初が自由自在に動き回っていて、純粋にお初(の人形)で泣かされました。
これはへそ曲がりな私にとって、相当珍しいことですよ。

そうそう、私の席の近くに外国人のカップルのお客さんがいたんだけど、その男性の方が感動でぽろぽろこぼれる涙をハンカチで拭いておられたのが印象的でした。
そのハンカチで鼻もかんでいたのは更に印象的でした。


「又助住家」、勘彌さんのお大が美しくて哀しくてよかったです。
でも、ここだけだと又助一家が全員命を落としてまで守りたかったものの大事さが今ひとつわかりませんでした。
不勉強部長。



一方1部の方、特に桂川は睡魔に敗れがちでロクに集中していなかったので、ああだこうだ言える立場ではございません。

が、嶋師の帯屋 儀兵衛の笑いには、もともとゲラであるわたくしはつられて本気で笑って涙出た。
さすがです。

文司さんの長吉もファン的には嬉しいところでした。


何にしろ、行けてよかった大阪。
連休価格でホテル高かったけど。
前日に席を取っても良席が残っている大阪公演だからこそ可能な突発部活動。
ありがたいような、哀しいような。