部活日誌

部活動(ひとり文楽部)の記録など

5月公演・2部

2011-05-09 | 文楽
続いて翌日、2部へ。

ちょこちょこ行かないでまとめて見ろ、と言われそうですが、ただでさえ集中力が持続しない私に、一日通しはもったいな過ぎ。
1日中劇場にいたら、半分は寝て過ごすことでしょう。
うっかり油断するとおばあちゃん、すぐにうとうとしてしまうんもんで。


2部は

 「二人禿」
 「絵本太功記」
 「生写朝顔話」

の三本立てでございま~す。 ふんがふっふ。


禿は一輔さんに目が釘付け。ほんと、一輔さんの遣う人形はいつでも清潔な美しさがあるな。


「絵本太功記」、これはもう文句なし。
私のパンチパーマも火を噴いたぜ!  パンチじゃないけど。

燕三さんの三味線にやられます。床は一貫して重々しく、シビれますね。
勘十郎さんの光秀に見惚れます。
今回、光秀の目の前の席だったので、目玉の動きや顔の微妙な向きで光秀の心情がよくわかり、
うっ。と胸を打たれましたねー
和生さんの操も、玉志さんの久吉も素晴らしい。
勘彌さんの十次郎の若々しい美しさにも、クラクラ。

そして、文雀さんのさつき! さつきの中のさつきですよ。
クィーン オブ・サツーキィ!
…かどうかはともかく、4月は休演されていて拝見できませんでしたので、今回の出演、本当に嬉しかったです。


「生写朝顔話」

これはねー、まあ、なんというか、中途半端な上演だね、という感じでして。
「浜松小屋」も「笑い薬」もなくこれだけじゃあ、浅香って誰? 関助って?
って、いまいちつながらないよねー

この前にかかった時は「笑い薬」は住さんで、「浜松小屋の段」は津駒さん、簑助さんの朝顔と文雀さんの浅香だったですよね、たしか。あれは涙出た。

それでも、深雪の哀れさ、狂おしく身悶えする悔しさに、見る者の目を捉えて離さないのはさすが簑助師匠の力としか言いようがありません。

床ももちろんよかったのにさ。お話の面白さ半減で、もったいないったら。
あんまり半端な見取り上演は考え物だと思うよ。

と、誰もが言っていることを、私も得意げに言ってみました。
苦言を呈するオレもちょっとカッコイイかな、と思って。