こころがかるくなる心理カウンセラーかきかわのブログ

山口市で心療カウンセリングルームを営みながら日常のエピソードをまじえて泣いたり笑ったり感情を動かすお話を掲載しています。

不満と不安にどう向き合うか

2017-03-16 12:45:19 | 日記
3月は新年度への期待と不安で揺れ動く気持ちの方が多いためか、一時的にカウンセリングのお問い合わせ件数が増える時期です。

昨日は、ある起業家の方とお会いしていて、「現状の不安と不満をどうするか」について考えるきっかけをいただきました。

自分のお財布事情、家計、大きくは国の財政、将来への不安、お金の話から、少子化と教育格差、キャリア教育をどう進めるか、など多岐にわたりました。

では、不満とは?

大きくは人間関係に絡むものと、単純に物質が足りないと感じることがあると思いますが、皆さんはいかがでしょうか?

不安とは、意識が今ここになくて、先行きに意識がいく、あるいは過去を思い出している状況にあります。

不安と不満を感じることは、現状を打破するための原動力にもなる反面、強くなり過ぎると身動きが取れなくなります。

今日は、それをうまく折り合う方法をお話しましょう。

仮に、すべてが満たされている、、、つまり不安や不満がない状態だとすれば、それはどういう状態かをリアルに思い浮かべてみます。

次に、今が、まさに不安も不満もない状態にあるとすれば、なぜそう思えるかを考えてみるのです。

例えば、必要なだけの将来への蓄えがないという不安があるとします。そして、現状の所得では今後も蓄えられないとします。

不安や不満がない状態をリアルに思い浮かべれば、私の場合ですが、少なくとも現状と同等以上の所得が生涯保障されていて、死ぬまで健康不安を抱えなくても良くて、友人にも恵まれ穏やかに暮らせることを望みます。

では、今がまさにその状態だとすれば?と自問自答してみれば、、、

あら、不思議?
今が一番いいと思えているわけです。

どういうことかと言うと、確かに加齢とともに衰えもあるし、収入面ではこれまでも変動は経験したものの、流れに沿って生きてきた結果、適応してきているわけです。

不安や不満と折り合う秘訣は、自分の適応力を信じることです。

適応が苦手だと思っている人は、これまでに適応してきた自分史を振り返ってみてください。

例えば、昨年の5月病のことは思い出せたとしても10年前の5月病のエピソードを思い出せるでしょうか?

適応してきているのです。

一方で、今とは全く異なる将来がリアルに思い浮かべられた人は、そうなるために今できることを1日分だけ今日、行動するだけです。

私の場合は、生き生きと歳を重ねていきたいので、今日も少しおしゃれをして人と会おうと思います。これを積み重ねていきます。

やってみてくださいね。

かきかわ統合医療相談室

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