気温の割には寒く感じられた日。
ベランダに出ると、真黄色に花粉が・・・。
風が強かったせいもあるのでしょう。
19時近くに外に出ると、家の前をカートを引いておぼつかなく歩く老女。
「こんばんは」と言っても、返事はなし。
なぜか気になって、見ていました。
近くにある石段を下りるのに、傍らの塀や電柱に手をかけて、ようやく・・・。
自分が石段を降りるのがやっとで、カートが重荷になっているようでした。
手助けをした方がいいのでは・・・と思っていた時、
お隣の、中一の次男が帰って来ました。
私が薄暗闇に突っ立っているのが不思議に思えたようなので、
石段を下りる老女が心配なのだと説明しました。
そして、やっぱり手助けした方がいいわねと言って、私は彼女を追いかけ、
追いついて「お荷物、お持ちしましょうか」と、声をかけました。
「ありがとう」と答えた彼女のカートに手を延ばした時、
「僕がやります」の、声。
彼が私の後ろについて来ていたことに、全く気付きませんでした。
私にとっては思いがけないことでした。
嬉しくて、お願いします、ありがとうと言って、彼にまかせました。
まだ小学生のように小柄で、
出会った時に、私がお帰りなさいとか、行ってらっしゃいとか声をかけても、
顎をちょっと下げるくらいの挨拶しかしなかった彼が、そんな申し出をしてくれた・・・
私にとっては、とても嬉しいことでした。
ローズマリーの花。