誘われて、ターナー展へ。
上野駅を出て、すぐに目に入った公孫樹。
ほんとうに、すばらしいでした。
木の大きさと言い、色づき具合と言い、青空に映えて文句のつけようがありませんでした。
展覧会をじっくりと、ゆっくりと観賞する為に、まずは腹ごしらえ。
前回上野を訪れた際に初めて知って気に入った店で「揚げ野菜とビーフカレー」をオーダー。
茄子、人参、エリンギ、赤と黄のパブリカ、ズッキーニ、南瓜、さつま芋、じゃがいもが添えられたカレー。
ビーフカレーもそれなりに美味しいでしたが、揚げたての野菜をとても美味しいと思いました。
「ターナー展」
「Turner from The Tate.」
116点の作品を見ることが出来ましたが、その殆どがロンドンのテート・ギャラリーからの出展。
テ―トギャラリーへはロンドン滞在中に行っているので、その殆どは観賞した筈なのですが、
今回数々の作品を見て、実際に見たのか、TVで見たのか、或いは画集で? 新聞紙上で?
記憶がはっきりしないのが歯がゆく情けない思いです。
スケッチブックも何点か展示されていましたが、
そのまま作品として発表されてもおかしくないような、本格的なものでした。
英国内より、外国での作品が多いのが意外でした。
海の絵も多いですね。
展示場にあった数多くの説明によってターナーの生い立ちや言動などをいろいろと知り、
私の中にあった彼の、そして作品に対してのイメージが、かなり変わりました。
やさしいタッチの水彩画が数多くありました。
私の部屋にぴったり!と思える作品も!
展示の終わり近くにあった「湖に沈む夕陽」。
大きくて我が家には飾れませんが、色合い、柔らかな雰囲気、白で表わした小さな太陽・・・
その中に溶け込んでしまいたくなる作品です。
意外でしたが、ターナーは黄色を好み、「カレーマニア」と呼ばれたりしたとか。
1840年代にチューブ入り絵の具が開発されるまで、絵の具は豚の膀胱に入れられていたそうです。
展示されたターナーの絵の具箱、絵の具の殆どは瓶か豚の膀胱に入れられているのに、
唯一彼が愛した「クローム・イエロー」だけは、出始めたばかりのチューブに入っていました。
2時間以上を過ごして会場を後に・・・。
駅近くまで戻って来て、再び出会った公孫樹。
行く時とは逆方向からの眺め。
赤、黄、緑・・・の色が面白いと思ったのですが、いかがでしょうか。
ターナーが黄色を好んだと知った後に見た公孫樹。
新たな思い入れを持って眺めたことでした。