残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

10月の読書

2014年11月07日 15時12分29秒 | Weblog




● 田舎暮らしはもうたいへん  日乃 詩歩子/著

ご近所の不倫にやきもきし、勘違いエコロジストに悩まされ、熊ではなく変態の出没に肝を冷やし-。
緑の高原に移住した一家を襲う珍騒動の日々。田舎暮らし8年目の体験レポート。

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★★★☆☆


田舎暮らしのドタバタ劇が楽しいですが、どうもそれだけって言う感じかなぁ。
ちょっと物足りなかったです。










● 無垢の領域 桜木 紫乃/著 新潮社

悪意も邪気も欲もない「子どものような」純香がやってきた瞬間から、大人たちの安穏な日常は歪んでいく…。
心の中の一番隠しておきたい部分を抉り出す長篇小説。『波』連載「モノトーン」を改題・加筆修正して単行本化。

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★★★★★

直木賞受賞後の第一作目。

この本、かなり秀逸です。もうすごいなぁと・・・!











● 星々たち 桜木 紫乃/著 実業之日本社

母とも娘とも生き別れ、昭和から平成へと移りゆく時代に北の大地を彷徨った、塚本千春。
その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の哀歓を浮き彫りにする9つの物語。
『月刊ジェイ・ノベル』掲載を加筆・修正し単行本化。

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★★★★★


この作家さん特有のニュアンスに新しいものが一つ加わったという読後感です。

北海道特有の曇り空に、小さな雲間から光が射し恥じたような、そんな感じがします。











● 幸福な食卓 瀬尾 まいこ/[著]

父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、朝は普通にやってきた。
そして、その悲しい出来事のあとも…。
とても切なくて、ちょっとおかしくてあたたまる、心にふわりと響く長編小説。

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★★★★☆


壊れかかった家族が食卓を中心に
もう一度再生し初めて行く様子が物語となって行きます。

傷ついたそれぞれの心を癒していくものって難なんだろう、って考えてしまいます。














● 二十歳の火影 宮本 輝/[著]

父の仕事の関係で、大阪の下町から雪深い富山に1年間移り住んだ幼い日の思い出、
新設大学でコートづくりから始めた硬式テニス部での日々、
父の事業の失敗と死、広告代理店でのコピーライターの仕事、そして文学へのめざめ……
『螢川』で芥川賞を得た著者が、瑞々しい感性で自らの青春を綴るエッセイ集。

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★★★★☆

久々に読んだ宮本 輝ですが、
エッセーとは思わずに手に取りましたが
なんとなく作品の裏側を覗いたようでおもしろかった。













● 森のなかの海 上 宮本 輝/著 光文社

1995年1月17日5時46分。未曾有の大震災が阪神・淡路地方を襲った。
仙田希美子は36歳、2児の母。平穏だった日々が震災の日を境に崩れはじめる…。
『VERY』誌に連載したものを単行本化。

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★★★★★

この本、良いです!

ただ今、下巻に入っています、続きが気になって、気になって!


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