残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

11月の読書

2011年11月29日 10時21分33秒 | Weblog
今年もあと1ヵ月でお終い。
時間が経つのははやいなぁ。

東日本大震災3.11もついこの間の出来事なのに・・・。

何より心配なのは
このぶりかえし地震の可能性が
この12月と1月にある可能性が高いこと。
そして、自分の仕事量。

なかなか新規開拓は進まないなぁ。

と、言うことで今月の読書。


●熊金家のひとり娘  まさき としか/著

一子は、北海道の孤島でお祓いを生業とする熊金家のひとり娘。
一子のふたり娘の明生と愛子は、お互いの居場所もわからぬまま、それぞれの日々を過ごしていた。
一子が死ぬ前に遺した手紙から、姉妹は家族の謎に辿りつけるのか?
--------------------------------------------------------------------------

オープニングはとても重たい。
でも、ついつい先へ進みたくなってしまう。
閉鎖的(?)、屈辱的な宿命・重圧からの脱出、
そして血のつながり。

母、娘たち女3人の心模様。

なぜだろうか、本当は重いままのエンディングなのに
晴れ間が見えてくるような読後の感情は。




●シミ。 純愛、浮気、未練、傷跡 (上)   竹村 優希/著

「浮気されたら別れますか?」 浮気は犯罪じゃない。
恋愛は自由。だけど、それは心ひとつ、簡単に破壊する。嫉妬と悲しみの恋愛で、心にシミが広がっていく…。
--------------------------------------------------------------------------

本を受け取ってみたら、ケータイ小説だった。
ケータイ小説がダメという訳ではないのですが
なんとなく敬遠してしまいます。

でも、せっかく借りたので読みましたよ。

何というか1人の女の子が、延々と彼氏との恋愛模様を綴っているのですが
なんとも、主な部分は主人公の心の変化、心を蝕む病みを追っていくストーリーなのですが
あまりにも登場人物が少なかったり
物語的展開や詩情、情景がもの足りません。

ケータイで読ませようとすると
こういう展開になってしまうのだろうなと、一応上巻を読み切りました。





●猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷  小路 幸也/著

蘆野原の郷は、古より、人に災いを為す様々の厄を祓うことができる能力を持つ者を輩出してきた。
その若き長・和弥が娶った妻・優美子が、ある日猫になってしまい…。
--------------------------------------------------------------------------
うーーーん、面白いって言えば面白い。

でも、読み終わった後に「なんだかなぁー」って。
あんまし余韻に浸れなかったって言うか。

恩田陸の遠野物語と比べちゃうと淡々としすぎちゃってね。







●黄泉坂案内人 仁木 英之/著

タクシー運転手の速人は、現世とあの世の狭間に漂うという「入日村」に迷い込む。
現世に戻れなくなった速人は、村で出会った少女・彩葉と共に魂の「未練」を解く仕事を始める羽目に…
--------------------------------------------------------------------------
黄泉へ導く為、未練を残し成仏できない魂を救う手伝いをし始める主人公なんだけど
コミカルで摩訶不思議の「入日村」に隠された謎が、
ちょっと浅いというかなんというか・・・。

いいペースで話に引き込まれるのですが
最後の肝心なところが物足りないですね。






●三十光年の星たち (上 ) 宮本 輝/著

京都に住む無職の仁志は、金貸しの佐伯に借金がある。
佐伯に借金返済の代わりに運転手として雇われた彼は、
返済の滞る人びとへの取り立ての旅に出ることになり…。
--------------------------------------------------------------------------
これは最高に面白いです。
まだ上巻を読んだだけなので最後の完結は分かりませんが
一気に引き込まれます。

心と人情とのやりとり、つむぎ方、いいです!
早く下巻が読みたいです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿