残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

6月の読書、今週の風景

2011年07月01日 14時47分18秒 | Weblog
創成川から






南1条通りから








そして6月の読書。

●小暮写真館 宮部 みゆき/著

花ちゃんこと英一の両親、花菱夫妻が、結婚20周年を機にマイホームを購入した。でもそれは普通の家ではなくて…。
表題作をはじめ「世界の縁側」「鉄路の春」など、連作全4編を収録した現代エンターテインメント。
--------------------------------------------------------------------------
この本は面白いです!
連続した話が4つ。
上下の2巻に分けて出版してくれても良かったかなと言う厚さで
地下鉄の車内で読むにはちと、きつかった。

古い写真館に引っ越した主人公一家。
ある日主人公の元に一枚の心霊写真が。
その解明の行動から少しずつ繋がって、広がっていく家族のつながり。
心のつながり。

さすが宮部みゆき!
ストーリーテイラーです、おみごと!





●海に沈んだ町 三崎 亜記/著

数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、永遠に朝が訪れない町、“生態保存”された最後のニュータウン…。
滑稽で哀しくて、少しだけ切ない連作短編集。
--------------------------------------------------------------------------

失われた町、刻まれない明日に続く「町」のシリーズ。
今回は短編過ぎる感じのつくりですが
途中途中に挿入されるモノクロ写真が味わいを加えてくれます。




●空き屋課まぼろし譚  ほしお さなえ/著

水上都市「海市」にある風変わりな組織「海市協会空き家課」に勤務する間宮明。
明の仕事に課長の娘・三上汀がついてくることになるが、そこで汀の能力が目覚め…。
次々に現れる空き家の謎を解く事は出来るのか?
--------------------------------------------------------------------------
内容が軽いのでさくさくと読めるんですが
如何せん、ピンと感じるものがない・・・。
4話中2話を読んで返却しました。


●空き家再生ツアー 岸本 葉子/著

仕事はあるけど、未婚、ひとり暮らし。ためらうこと、あきらめることも多いけど…。
そんな私たち、それぞれのこれから-。女性たちが人生を見つめなおし、模索する様子を描いた心に届く小説集。
--------------------------------------------------------------------------

40才後半から50才前半、独り身の女性の身の回りをとりまくいろんな事。
そのそれぞれに向き合っていくのですが・・・。

ちょっと男の心理しか知らない自分としては
すんなりと物語の中に入っていけなかったなぁ。


●食堂かたつむり 小川 糸/著

衝撃的な失恋のあと、倫子は故郷に戻り、実家の離れで食堂かたつむりを始めた。
ここの料理を食べると、恋や願い事が叶うというまことしやかな噂とともに、食堂は評判になるが…。
--------------------------------------------------------------------------

あらすじにもあるように
突然の失恋から始まるのですが
その後は、まぁ少女漫画のように
事件(?)、確執などは起こるのですがトントンとお話しが進みます。

まぁ、女学生向けおとぎ話と言うところかな。

内容が軽いので気張らずに読める一冊です。




●図書館戦争 有川 浩/著

公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館! 狩られる本を、明日を守れ! 正義の味方、図書館を駆ける!
--------------------------------------------------------------------------

内容的にはコミック的近未来SFと言ったところでしょうか。

でも、なかなかに面白い。
テンポがいいんですね、作者の。

番外編を含めて6冊あるので続けて読もうと思ってます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿