残像モノクローム

遠い記憶の彼方にある故郷。
そして今、こころに渦巻く断片の想いを。
と、思い始めたのですが・・・。

7月の読書

2016年08月02日 16時25分26秒 | Weblog







● ジヴェルニーの食卓 原田 マハ/著 集英社

マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた4つの物語。
新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。
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★★★★★


偶然BSのNHKでドガの章ででてきたメアリー・カサットの番組を見た。

原田マハは史実を巧みに操り小説にしていたことを思い知った。














● あなたは、誰かの大切な人 原田 マハ/著 講談社

母が亡くなった。だが、告別式に父の姿はない。
父は色男な以外はまったくの能無し。典型的な“髪結いの亭主”だった…。
「最後の伝言」など、6つの小さな幸福を描いた小説集。
『小説現代』掲載を加筆訂正し、単行本化。

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★★★★★


どれも、素晴らしい小編だ。
なかでもお気に入りは“髪結いの亭主”だ。

泣かせるよなぁ。











● 約束の冬 (上) 宮本 輝/著 文芸春秋

「十年後、僕は結婚を申し込みます。」 見知らぬ少年の手紙にはそうあった。
出会いと別れ、運命の変転、人が生きる拠り所とは何なのか?
生きる勇気を与えてくれる長篇小説。
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★★★★★






● 約束の冬 (下) 宮本 輝/著 文藝春秋

「あの時計は盗品です。盗まれたのは1940年…」 壊されたパテックの腕時計を巡る謎とは?
生きる勇気を与えてくれる長篇小説。『産経新聞』連載を単行本化。
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★★★★★


何も言うことがない、いい小説だ。

登場人物は「いい人物」ばかりだが、それでもストーリーは飽きない。

宮本 輝の技と言えるのかな。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (神崎和幸)
2016-08-03 14:32:23
こんにちは。

自分も「ジヴェルニーの食卓」読みましたよ。
いい作品ですよね。
画家たちの情熱がひしひしと伝わってきました。
ドガと踊り子の話を印象的だと思いましたよ。

それに「あなたは、誰かの大切な人」も読みましたが、この作品もいいですよね。
どのストーリーも切ないけど、優しくなれる感じを受けました。
そのうえ今まで以上に家族を大切にしたいと思うことができましたよ。

「約束の冬」は景色の美しさや人物の清々しさをリアルに想像することができました。
そのうえ各所にちりばめられた「約束」の構成がタイトルに合っていると思いましたよ。
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はじめまして ((^_^))
2016-08-25 15:54:22
神崎さん
レスが大変遅くなってしまい、申し訳ありません。

本の読後感想ってのは、なかなか難しいもんですよね。とくに文章が下手だったり、ボキャブラリーが足りない者としては・・・。

神崎さんのプログ、のぞかせていただきましたが
なかなか、あのように本を消化して
自分の言葉として書けないですね。

またお暇の時に退屈しのぎで覗いてやって下さい。
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Unknown (神崎和幸)
2016-08-26 08:05:16
自分のブログを見ていただきありがとうございます。

はい、またお邪魔させていただきたいと思います。
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